資生堂は4日、中国に向けて輸出した日焼け止めクリームから有害物質のカドミウムが検出されたと中国当局に指摘され、通関を拒まれたと明らかにした。資生堂は「カドミウムは自然界にも微量存在し、検出が事実としても健康に害のないレベルで、品質と安全性に問題はない」と説明している。 指摘を受けたのは2012年12月、中国山東省青島の空港免税店向けに輸出した日焼け止め。60個の通関ができず、すべて廃棄処分になった。 3日に中国メディアが報じた際、資生堂本社は「当局からの連絡はない」(広報担当者)と説明したが、昨年12月に指摘されていたことが4日の社内調査で分かった。(共同)