駅舎が解体された福島県のJR常磐線富岡駅を訪れたダークツーリズムの参加者(2016年2月11日撮影)。(c)AFP/TORU YAMANAKA 【3月9日 AFP】新妻慎一(Shinichi Niitsuma)さん(70)は福島県浪江町を訪れた人たちを熱心に案内している。この小さな町に来訪者らを引き付けたのは、津波に襲われた海岸線、放置された家々、そして運転を停止している東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所を見下ろす山だ。 東日本大震災から5年。東北地方の沿岸部では原発事故のため人の姿が消えた場所も多い。寂れた町の住民に過去の戦慄(せんりつ)の記憶を追い払う機会を与えているのが被災地観光だ。 ポーランドにナチス・ドイツ(Nazi)が設置した強制収容所や、米ニューヨーク(New York)の2001年9月11日同時多発テロの跡地「グラウンド・ゼロ(Ground Zero)」と同様に、東
国内の大学の研究用原子炉が6月以降、順次運転を再開する方向であることが9日、分かった。原子力規制委員会の主要審査がほぼ終わり、合格の見通しが立ったため。原子力規制庁が同日、規制委の会合で報告した。 国内にある大学の研究用原子炉は、京都大の2基と近畿大の1基の計3基。再開時期は、京大の1基が6月以降、京大のもう1基と近大のものは秋以降になる見通し。 大学の原子炉も、規制委が定めた研究炉のための新規制基準に適合する必要がある。3基は平成26年5月以降、順次停止し、原子力などを専攻する学生の教育に影響が出ていた。
中国企業などが日本の人気キャラクターや、地域の特産品などの名称を無断で商標登録する「悪意の商標出願」に対し、特許庁は平成28年度から、取り消し訴訟を起こす中小企業への補助を行う。海外での知財裁判は費用がかさみ、日本企業が泣き寝入りになるケースもある。商標の“不法占拠”への対抗を政府が後押しし、国内のブランド価値を守る狙いだ。 特許庁が26~30年度に実施する海外での知財侵害対策事業の一環として、訴訟補助の対象を悪意の商標出願にも広げる。弁護士への相談や訴訟準備など関連費用の3分の2について、500万円を上限に補助する方針だ。特許庁は支援した案件の半分以上で日本側の主張が認められることを目標に掲げている。 インターネットの普及により、外国製品の情報が入手しやすくなったため、海外での悪意の商標出願は増加している。将来、人気の出そうなブランドを片っ端から出願し、本来の権利者に高値で買い取らせるの
裁判官から「原発事故の責任は誰にありますか?」と聞かれ、「げ、原発事故の責任は、自民党にあります……」と蚊の鳴くような声で答える甘利明氏。この時も傍聴席の失笑を買っていた。 2011年3月11日に発生した東京電力福島第一原子力発電所事故の刑事責任を問うため、2月29日に検察審査会が旧東電役員の勝俣恒久氏(75)ら3人を、業務上過失致死傷罪で強制起訴に踏み切った。 東京地裁での裁判の争点は、被告である東電役員が「原発事故を予測できたか」だ。事故が予測不能と証明されれば、刑事責任は問われず、3人は無罪になる可能性があるということだ。 しかし、今を去ること10年前、大震災による原発事故の被害予測が第一次安倍内閣で質疑されていた。共産党の吉井英勝氏が作成した「巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問主意書」(以下、質問主意書)だ。 吉井氏はこれを2006
武田将明/Masaaki Takeda @swiftiana ちょっとある文献を引用する。「(外国人に)少しでも敬意や友情を持っていそうな日本人は、概して道徳と真の愛国心に欠ける者と見なされる。この法則は以下の原理に基づいたものである。(続く) 武田将明/Masaaki Takeda @swiftiana (引用続き)「すなわち、外国人に少しでも好意を示すことは、国益を完全に損ない、主君の意向に背き、さらには宗教的な信条に照らしても神の至高の意志とみずからの良心の導きにも反している、というものだ。 武田将明/Masaaki Takeda @swiftiana (引用続き)「しかも彼らはこの誤った推論をさらに推し進め、外国人の友は必然的に国家の敵であり、主君への反逆者だと決めつけるのである。」これはケンペル『日本誌』における、鎖国下の日本人を批判した一節。冒頭だけ、原文で「オランダ人」となっ
2月29日にオープンした小説投稿サイト「カクヨム」(関連記事)。二次創作作品も受け付ける許容性が話題になるなか、イスカリオテの湯葉さん(@yubais)のオリジナル小説「横浜駅SF」が、あらすじだけで面白いと注目を集めています。 読み手の心をガッチリつかむキャッチーなあらすじ 小説の舞台は、横浜駅が幾度もの増改築を繰り返すうちに自己増殖能力を獲得し、膨張し続けて本州の99%を覆った、数百年後の日本。社会は駅の中と外とで分断された二重構造に……と、突飛な発想がこれでもかと詰め込まれたあらすじは、一読で「なんじゃこりゃあ!」となること必至。これだけ読むと出オチで終わりそうな予感がしかねないところですが、中身もしっかりと練られたSFに仕上がっています。 物語は、古代地層から発掘された「18きっぷ」を足がかりにエキナカへ侵入した主人公の冒険と、横浜駅による侵食を防ぐJR北海道やJR九州の戦いを軸に
おかざき真里 @cafemari 漫画家です。『かしましめし』既刊5巻フィールヤング連載中、『胚培養士ミズイロ』週刊スピリッツで連載中。酒と麻雀と南の島、3人の子供を愛する毎日 Bluesky→@mariokzk.bsky.social comici.jp/users/cafemari… おかざき真里 @cafemari 個人的には、ものすごく個人的には、図書館で読もうがブ●クオフで買おうが、自分の漫画にリーチしていただけるだけでありがたいな、と思ってしまうおめでたいやつなのですが。(続) おかざき真里 @cafemari (承前)「連載が終わったらまとめて読もう」と言うのだけはとても辛くなります。連載中に反響が少ないと、連載自体を続けられないことが多いからです。これたぶん私だけのことではないと思うのです(どうなのでしょう)(続) おかざき真里 @cafemari (承前2)自分が生活でき
<震災5年>感無量の遺族 DNAで身元判明 宮城県の女川湾で1月20日に見つかった遺骨が、宮城県警のDNA鑑定の結果、東日本大震災で行方不明だった石巻市雄勝町上雄勝、薬剤師杉山寿恵さん=当時(37)=と判明した。遺族は8日、火葬を終えて「これで弔うことができる」と話し、震災から5年となる11日に納骨する。 遺骨の一部は、漁網に引っかかっていたのを漁師に発見された。DNA鑑定で判明したのは今月3日で、寿恵さんの誕生日だった。母親の節子さん(73)=仙台市青葉区=は日付の一致に驚きつつ、「やっと帰ってきた。本当によかった」と目を潤ませた。 寿恵さんは震災当時、石巻市立雄勝病院に勤務。病院ごと津波に襲われ、他の職員や入院患者らとともに流され、行方不明になっていた。 石巻市の石巻斎場で営まれた火葬で、参列した家族らは寿恵さんが生前かわいがっていた愛犬コロの写真も一緒に入れ、弔った。 節子さ
サッカーの世界的な強豪として知られるスペイン・FCバルセロナは8日、老朽化が進む本拠「カンプノウ」の改修計画に、日建設計と地元バルセロナの設計事務所が共同で作った案を選んだと発表した。日建設計は2020年東京五輪の新国立競技場の旧計画の設計を担当し、撤回されたが、欧州随一のサッカースタジアムの設計を担うことになった。 FCバルセロナは昨季の欧州チャンピオンズリーグ覇者。現在のカンプノウは1957年に完成して以来、バルセロナの本拠地として使用されている。観光名所となっているだけでなく、独立運動もあるカタルーニャ地方の象徴的な場所。フランコ独裁時代にカタルーニャ語が禁止された時でも、スタジアムではカタルーニャ語で応援されていたという。 新カンプノウは2017年から工事に入り、4年かけて改修する。9万9354人収容のスタジアムは10万5千人収容に拡大し、全席が屋根で覆われるようになる。(マドリー
2011年3月の福島第一原発事故により、福島県は広範囲で放射能汚染を受けた。南相馬市でも広い範囲で土壌や家屋が汚染され、原発から20km圏外では南相馬市が、小高区を中心とした20km圏内では環境省が主体となり除染作業が行われている。私が赴任した2014年4月から比べても黒いビニールに包まれた放射性廃棄物は増え続けており、作業に従事する作業員の多さを物語っている。 多くの除染作業員は福島県の相双地区(相馬地方・双葉地方を合わせた呼称)外や福島県外からやってくる季節労働者(いわゆる出稼ぎ労働者)だ。その数は南相馬市だけで7000人以上、福島県内では3万人以上にものぼる。これだけ多くの作業員が従事していると、どうしても健康問題が生じる。
東京電力福島第1原発の廃炉作業で敷地全体の約9割を防護服なしで作業できるエリアを設けるなど、作業内容に応じた装備の見直しを進めている東電は7日、3エリアに区分けし作業員の負担軽減を図る対策の運用を8日午前0時に開始すると発表した。 放射性物質が付着する危険性のある原子炉建屋内や汚染水の処理作業などは引き続き防護服と全面マスク、半面マスクなどの着用が必要。構内に新たに設けられた装備交換所で防護服などを着脱し、除染などが進められた一般服エリアに放射性物質を持ち込まないようにする。 運用開始から当面の間は、軽装のまま防護服などの着用が必要な「防護服(カバーオール)エリア」と、防護服の上に上着(アノラック)が必要な「アノラックエリア」に入らないよう東電社員が装備交換所の運用をサポートする。放射性物質の飛散防止対策など作業環境の改善が進んだことから、一般服エリアを設定した。一般服エリアは専用の作業服
3月8日、2011年3月11日の東日本大震災で東京電力福島第1原子力発電所が見舞われた未曾有の事故。写真は福島県の楢葉町に積まれた放射性土壌の袋。2月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai) [楢葉町(福島県) 8日 ロイター] - 2011年3月11日の東日本大震災で東京電力<9501.T>福島第1原子力発電所が見舞われた未曾有の事故。流出する放射能からの長期の避難を余儀なくされた住民たちは、事故から5年経った今、かつて夢見た自宅への帰還を「終わりの始まり」と感じている。 福島第1原発の地元市町村の一つで、放射能禍に直撃された双葉郡楢葉町。原発から半径20キロ圏内の警戒区域の端に位置する同町は、全住民が避難した自治体で初めて避難指示が解除された。政府にとって、同町住民の帰還は各避難地域の本格復興に向けたモデルケースとなるはずだった。
昭和23年、小説「グッド・バイ」は、太宰治が新聞連載を予定し13回分まで書いた時点で入水自殺を遂げ、絶筆となった。 田舎に妻子を残し単身東京に暮らす男・田島周二は、雑誌編集者という体裁の裏で闇商売でしこたま儲け、 はたまた何人もの愛人を抱えているという不埒な男。 しかし一転、妻子を呼び寄せ闇商売から足を洗い、真面目に生きようと愛人たちと別れる決心をする。 田島が愛人と別れるため手を組む美女・キヌ子、彼の多くの愛人たち、そして彼らを取り巻く人々をKERAが新たな視点で描き出す。 BSでKERAの舞台を放送していたので観てみた。 【スポンサーリンク】 ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出、KERAMAP#6は太宰治の「グッドバイ」の舞台化。 原作は、未完の作品。 雑誌「オベリスク」編集長の田島周二は愛人を二十人も囲っている*1。 岡田斗司夫ではない。 あるとき田島は戦争で疎開している細君を呼び戻す
国連女子差別撤廃委員会が7日に発表した日本の女性差別に関する報告書を巡り、男系男子による皇位継承を定めた日本の皇室典範が女性差別にあたるとして、見直しを求める内容が報告書最終案に盛り込まれていたことが8日分かった。 複数の日本政府関係者が明らかにした。政府が反論し、最終的に記述は削除された。 政府関係者によると、最終案は4日、同委から政府に示された。皇室典範が女性天皇を認めていないことに「concern(懸念)」を表明し、見直すよう求めていたという。 政府は、在ジュネーブ日本政府代表部を通じて、〈1〉十分な議論もなく皇室典範に関する意見を突然盛り込むのは手続き上の欠陥がある〈2〉国民の支持を得ている世界の王室・皇室制度を取り上げるのは不適切――などと反論し、削除を求めた。政府関係者は「反論しなければ、そのまま掲載されていた。報告書の作成過程に疑問がある」と語った。
[東京 7日] - 中国・上海で20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を終えて帰国した日本の関係者らは、自分たちが現地で得ていた手応えと、国内での評価との差に驚いたに違いない。 もちろん、声明に金融、財政、構造改革というすべてを盛り込んだことについて、具体性が乏しいとか、実際の協調は困難との批判は覚悟をしていただろう。しかし、あたかも日本の通貨政策や金融政策が懸念材料となり、批判の対象となったかのような論調が強まるとは夢にも思っていなかったのではないだろうか。 実際、直前の報道では、米国が中国や欧州、日本などを対象に積極的な財政政策を求めると同時に、国際的な資本規制を容認する姿勢に転じたことが伝えられていた。日本にとっては、前者は追加の景気対策を正当化し、後者は金融市場の安定につながることで、年初からの円高・株安の流れを止めることになる。
日本での児童の性的搾取の現状を調査した国連の人権問題の専門家は、女子高校生との散歩や添い寝などを売り物にするいわゆる「JKビジネス」について、性的搾取を助長するものだとして禁止するよう勧告しました。 ブーアブキッキオ氏は8日、国連人権理事会で説明し、女子高校生との散歩や添い寝などを売り物にしている「JKビジネス」について、「立派なアルバイトだと考えている女子中高生の間では『JKビジネス』は、まれなことではない」と指摘しました。そのうえで、「いったん従事すれば、雇用主や顧客からしばしば性的サービスを強要される」として、性的搾取を助長する「JKビジネス」を禁止するよう勧告しました。 これに対して、日本政府は「報告書には日本の現状について、不正確で不十分な記述が含まれている」としたうえで、多くの女子中高生が「JKビジネス」に関与しているかのような誤った印象を国際社会に与える文章は受け入れがたいと
Twitterでお願いされたので、 @topisyu 初めまして。この記事のモヤモヤをぜひ解説していただきたいです。→逃げる女性は美しい https://t.co/WD0SuGV2Iv #日経ビジネスオンライン— 虹風 憂璃 (@yuhri_rainbow) 2016年3月8日 この日経ビジネスオンラインの、競馬評論家の男性による記事について、モヤモヤ解説をします。 逃げる女性は美しい:日経ビジネスオンライン お好きな人だけどうぞ。 と言っても、そんなに解説するまでもないというか、要は、 『女は家事・育児をするものだから、仕事もしようとするのはワガママである、人生の目的が定まっていない。仕事から逃げて、家事・育児に専念する女は美しい。男にとって女は母親なのである』 という今時思っていてもなかなかメディアでは言えない価値観を、別れた後にある種の男性が女性に送る独りよがりなポエミーなメール(ロ
僕の幼少期、伊豆の海での1枚です。亡くなった祖父が建てた別荘が静岡の伊東にあり、家族でよく遊びに行っていました。祖父は工場経営で成功し、死後その会社は父と兄弟が引き継ぎました。ですが、この写真の少し後に倒産し、山崎家は没落。これは山崎家が一番幸せだった頃の写真ということになります。 俳優の山崎樹範さん 突然父が家にいるようになり、好きなだけおもちゃを買ってくれていた伯父さんも姿を見せなくなった。子供心に「何かがおかしい」と感じ、徐々に自分の家が貧乏になったことを実感しました。一番嫌だったのは、仲良しの友人の服のお下がりを、母がもらってきてすぐ僕に着せたこと。昨日まで彼が着ていたものを着て学校に行くのは本当に屈辱でした。 実はその頃、役者になりたい気持ちがあり、新聞の児童劇団の広告を見てこっそり応募したことがあります。書類審査にパスし喜んだものの、二次審査の受験料5千円が欲しいとどうして
政府は原発事故で被害を受けた福島県などから除染地域の拡大を求める声が相次いだことから、これまで除染地域の対象ではなかった避難指示区域とその周辺で、モデル地区を選んで除染を行うことなどを盛り込んだ森林と林業の再生に向けた新たな方針案を取りまとめました。 それによりますと、これまで除染地域の対象ではなかった避難指示区域と、その周辺でモデル地区を選んで除染を行うなど、里山を再生するための取り組みを行うほか、避難指示が出ている区域も含めて林業の再生を進めるため、作業者向けに放射線からの安全確保に向けたガイドブックを作成するとしています。 政府は、こうした案を基に、9日の復興庁の会合で、福島の森林と林業の再生に向けた新たな方針を決定することにしています。
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