菅義偉首相が26日表明した温暖化ガス排出を「実質ゼロ」にする目標に関し、具体的な計画づくりで先行するのは欧州連合(EU)と中国だ。再生可能エネルギーや省エネの拡大に加え、水素社会の実現がカギとみる。官民挙げての技術開発競争が激化してきた。国際エネルギー機関(IEA)は10月に公表した報告書で、2050年に世界の排出を実質ゼロにするため30年までに必要な道筋を示した。(1)二酸化炭素(CO2)
<カリフォルニア大学デービス校の研究者が、熱放射型光起電力と放射冷却の概念を応用した「夜間光電池」を開発した......> 太陽光発電は、地上に降り注ぐ太陽光を活用した発電手法として広く用いられてきた。世界全体の太陽光発電の導入量は2017年時点で100ギガワット(GW)に達している。 しかし、太陽光発電は、日中しか発電できないというデメリットがある。そこで、太陽光発電とは真逆のアプローチにより、夜間に発電する代替的な発電手法が考案された。 不可視赤外線が宇宙空間に向けて放射されて...... 米カリフォルニア大学デービス校(UCD)のジェレミー・マンディ教授らの研究チームは、熱放射型光起電力と放射冷却の概念を応用した「夜間光電池」を開発し、2020年1月15日、アメリカ化学会(ACS)の学術雑誌「ACSフォトニクス」でその研究成果を発表した。 これによると、「夜間光電池」は、夜間に、太陽
ビル・ゲイツ氏によって支援されたクリーンエネルギー企業の「Heliogen」が人工知能を利用して、1000度を超える高熱を発生させる太陽光エネルギーシステムを開発したと発表しました。太陽光をエネルギー源として利用する技術はこれまで商業レベルに耐えうるだけの効率性を持たないことが弱点でしたが、Heliogenはセメント産業や製鋼業でも利用可能で、かつコスト削減を望めるという、画期的な技術を実現しています。 Heliogen - Replacing Fuel with Sunlight https://heliogen.com/ Secretive energy startup backed by Bill Gates achieves solar breakthrough - CNN https://edition.cnn.com/2019/11/19/business/heliogen-s
「バクテリアの力を使った」「紙ベース」で「使い切り」のバッテリーを、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の電気情報工学科で准教授を務めるSeokheun Choi氏らの研究チームが開発しています。 Advanced Sustainable Systems - Wiley Online Library https://onlinelibrary.wiley.com/journal/23667486 How Paper Batteries Charged by Bacteria Could Power Internet of Things - IEEE Spectrum https://spectrum.ieee.org/energywise/energy/renewables/paper-battery-that-could-power-the-internet-of-things Advan
米Googleは2017年に同社が世界で消費している電力を、100%再生可能エネルギーで賄える見通しであることを明らかにした。 米Alphabet傘下のGoogleは2016年12月6日(現地時間)、2017年に同社が世界で消費している電力を100%再生可能エネルギーで賄える見込みだと発表した。これはデータセンターで使用する電力だけでなく、オフィス施設なども含む。同社が掲げていた2025年という目標を大幅に前倒して達成することになる。 Googleが再生可能エネルギーへの投資を開始したのは2010年。米NextEra Energyが所有するアイオワ州の風力発電所から114MW(メガワット)の発電量すべてを20年間購入する契約を結んだのが最初の例だ。以降も投資を拡大し、現時点では合計20の再生可能エネルギープロジェクトに関わっているという。 同社は現時点で「再生可能エネルギーの世界最大の企業
飛躍的に燃費を向上させた自動車の開発に向けて、早稲田大学の研究グループが、従来と仕組みが大きく異なるエンジンの試作機を開発し、燃焼実験に成功しました。実用化できれば、燃費を倍近くに伸ばせる可能性があるとしています。 これに対して早稲田大学の内藤健教授の研究グループは、計算上「熱効率」を最大で60%と現在の倍近くに飛躍的に高める新たな仕組みのエンジンを考え出しました。このエンジンは、複数の方向から音速に近い速さで燃料と空気を吹きこみ、中心で衝突させることで、燃料を一点に集中させ、ここで燃焼させる仕組みです。こうすることで、燃焼する際の熱が外部に逃げにくくなるなど、より効率よく力を取り出すことができるということです。 内藤教授らは、排気量30CCの試作機を作り、燃焼試験を行ったところ、計算どおりの出力が得られたほか、エンジン周辺の温度もほとんど上がらず、熱が逃げていないことが確認できたとしてい
日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中 エコカー大戦争! 「エコカー=日本の独壇場」と思っているとすれば、それは大間違いだ。電気自動車、ハイブリッド車を巡る市場争奪戦はこれからが本番。日本は序盤戦を制したに過ぎない。世界規模の取材でエコカー大戦争の行方を探る。 バックナンバー一覧 90年代から「深い関係」にあった ソニーと日産がリチウムイオン電池撤退 最近、「次世代のクルマ」といえば、自動運転やライドシェアリングが話題の中心だ。 一方で、EV(電気自動車)については、テスラや
イタリア・トスカーナ地方ラルデレッロにある地熱発電所(2009年11月25日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/VINCENZO PINTO 【6月10日 AFP】二酸化炭素(CO2)を火山玄武岩の土壌に注入して固体に変える実験プロジェクトが初めて成功したことが、9日に科学誌に掲載された研究論文で明らかになった。気候変動につながる温室効果ガスを地下に貯留する有望な方法が示された。 科学者らは排出炭素を地中に注入し、わずか数か月以内に同気体を固体に変えて貯留することができた。以前は、このプロセスに数百年、もしくは数千年かかると予想されていた。 米科学誌サイエンス(Science)に掲載された研究論文によると、この実験は、2012年にアイスランドのヘトリスヘイジ(Hellisheidi)地熱発電所で開始された実験プロジェクトCarbfixの一環だという。 科学者や技術者らは、CO2や
今回発表した実証試験は、横浜市戸塚区の大成建設技術センター内で実施する。その中で発電特性などを確認し、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を実現する壁面設置型の太陽光発電システムの実用化を目指している。 このところ、ZEBの実現に向けたさまざまな取り組みが進められている。ZEBの推進には、建物の屋上だけでなく、壁面にも太陽光発電システムを導入し、建築物のエネルギー自給率を高めることが重要だ。しかし、建物壁面への設置は、太陽電池モジュールから周囲への太陽光反射による光害などが発生しており、導入の支障の要因となっている。 これまでNEDOとカネカは、太陽電池モジュール表面の凹凸構造によって光を散乱し、正反射を低減させるとともに、太陽電池モジュールの内部に光を閉じ込める技術を用いて発電効率を高めた低反射モジュールを開発。兵庫県豊岡市のカネカソーラーエネルギー事業部技術センター実証棟で、モジュ
仏パリ郊外のシャルル・ドゴール空港で、航空機から荷物を下ろす作業員ら(2014年8月18日撮影、資料写真)。(c)AFP/KENZO TRIBOUILLARD 【2月23日 AFP】国連(UN)の専門機関「国際民間航空機関(ICAO)」は22日、深刻な発火事故が生じる恐れがあることから、旅客機が預け入れ荷物としてリチウムイオン電池を輸送することを禁止すると発表した。 ICAOによると、今回の措置は2018年に新基準が採用されるまでの暫定的なもので、4月1日に発効する。ただ、乗客や乗員が手荷物として機内に持ち込むパソコンに内蔵されているリチウムイオン電池は対象外となる見通しだという。 禁止に法的拘束力はないが、大半の国々がICAOの基準に従っている。 ICAOによると、航空会社や機長組合が安全上の理由から禁止を求めていたという。(c)AFP
フランス・パリ近郊のルブルジェで開催されている国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)会場に設置された木型の発電装置(2015年12月3日撮影)。(c)AFP/LOIC VENANCE 【12月6日 AFP】フランス・パリ(Paris)近郊ルブルジェ(Le Bourget)で開催されている、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)第21回締約国会議(COP21)の会場に設置された木型の風力発電装置「風の木」。 会議の開催に合わせて設置されたこの木。それぞれの「葉っぱ」が電気をつくる小さな風力タービンになっている。(c)AFP
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA 天然ゴムは鋼に馴染まない。この両者は接着性が悪い組み合わせなので、昔ゴムタイヤのカーカス(ベルト?)として鋼線を使おうとしたメーカーは苦心した。銅は天然ゴムとの接着性が良い。そこで鋼線に銅メッキすることで、スチールベルトを用いたタイヤが実現した。 TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA さて、電線業界では従来から逆の悩みがあった。銅線にゴム被覆を施すと、しっかりと接着してしまっていろいろと困るのだ。そこで、セパレーターとして(絶縁強化を兼ねて)銅線に紙を巻いてからゴム被覆を施した。ビニール被覆電線が登場するまではこれが普通だった。 TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA よりによって職場で「昔の日本軍の飛行機の電線は銅線
あなたは、永久運動がある、と信じますか? 地球が平面であるという理論は? 国の政府を裏で蜥蜴(とかげ)が操作している、という説は? そんなあなたに、お似合いのプロジェクトがある。その、風力エネルギーを重力で保存する計画は、風力エネルギーを"重力バッテリー"に保存し、スイッチひとつで、保存されていた力を運動エネルギーの形で取り出す。Mike Blakemoreという人が作ったこの技術は、近い将来、人類を化石燃料から乳離れさせてくれるだろう。 と言うのは大げさだが、でもこいつはけっこうクールだ。ほんの数時間で3Dプリントできるこの装置は、風で充電ならぬ充力する重力バッテリーの、ささやかな概念実証だ。泡立て器のようなタービンが回転して、波型の切れ込みのある棒を最上部まで押し上げる。それによって"たまった"重力を開放してやれば、そこに保存されていたエネルギーを取り出せる。もちろん現状は効率的ではな
Tesla Motorsは米国時間8月6日、同社電気自動車「Model S」に充電装置のプロトタイプが自動接続する様子を収録したビデオを公開した。 このSFチックな装置は、Tesla所有者の手間を省くことを目的としている。この装置が今後どこかの時点で広く使われるようになれば、ドライバーは、充電装置に作業させている間、空調の効いた車内から出なくても良い。装置が家にあるユーザーは、ガレージに車を入れて、充電器自ら接続させれば、あとは放っておいて良くなる。 Teslaは2014年10月、「『Dual Motor Model S』用の、電気で開いて自動で閉じる充電口ドア」に取り組んでいると述べている。自動ドアと自動充電器の相性は良いものとなるだろう。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1507/29/news059.html パナソニックは、昭和26年(1951年)から続けていた蛍光灯照明器具の生産から平成30年度(2018年度)中に完全に撤退する。 住宅用照明器具については27年度中に生産を終え、省エネ性で優る発光ダイオード(LED)向けに すべて切り替える方針だ。国内照明市場でシェアトップのパナソニックが撤退することで、 半世紀以上にわたって家庭やオフィスを照らしてきた蛍光灯のあかりが、その役目を終えようとしている。(藤原直樹) パナソニックが照明事業に参入したのは、白熱電球の生産を始めた旧松下電器産業時代の昭和11年。 25年に初代の蛍光灯を開発して、26年に生産を開始した。27年には、つり下げられたひもを引っ張ることで照明をつけたり 消したりするプル式の蛍光灯照明器具を発売して、利便性
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く