新潟大学の研究者グループは、脳梗塞治療で最も有効とされる血栓溶解療法の弱点である合併症(脳出血・脳浮腫)を引き起こすタンパク質を特定し、弱点を克服する新たな治療法を世界に先駆けて開発した。今後、これまで短かった脳梗塞の治療可能時間が大幅に延長される可能性があるという。研究成果はBrain 誌(Brain:A Jornal of Neurology, 5YEAR IMPACT FACTOR 10.846)に掲載される。 脳の血管が詰まることで発症する脳梗塞は、近年増加し、後遺症に苦しむ患者も多く、治療にかかる医療費は増加の一途をたどっている。そうした中、脳梗塞治療において最も有効な治療法に「組織プラスミノゲン・アクチベーター(tPA)」を用いた血栓溶解療法がある。 しかしこの治療法は、治療可能時間が4.5時間以内と極めて短く、脳梗塞患者の5%未満しかその治療の恩恵を受けられていない。その理由
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