今回のコラムのテーマは、『カルヴァドスの瓶に林檎がまるごと入っている謎』です。 カルヴァドスとは、林檎から作られたブランデー。 イングリッド・バーグマン主演の名画「凱旋門」のシーンにも登場した、思い出のお酒です。 さらに、ミッキー・マウスの産みの親であるウォルト・ディズニーの「ディズニー」の由来は、カルヴァドス県のイズニーで、後に英語風に直されたからだそうです。 今回は、『カルヴァドスの謎とその魅力』に触れて行きたいと思います。 天然の風味を封じ込める伝統の技法 洋酒がお好きな方はご覧になったことがおありかと思います。 瓶の口よりもはるかに大きな林檎が入っています。 さて、どのようにして林檎を瓶の中に入れたのでしょうか? 入るように林檎を切って、中でつなげた? 瓶を半分にしておき、林檎を入れた後に瓶を溶接した? そのミステリーを解く鍵は、製法にあります。 春、リンゴの実がまだ小さい内に、そ