自分の寺に放火したとして、埼玉県警小川署は放火の疑いで同県小川町の僧侶の男(53)を逮捕した。昨年9月、スナックで知り合った客に「目がきれい」と言われて逆上し、傷害で逮捕された前科のある“破戒僧”。そのハチャメチャぶりを同署幹部に聞いた。 −−お寺は古刹だった 「東秩父村にある聖岩寺で約500年前に開山。焼けた本堂は築200年でした。男は寺の住職の家系で3代目。火事は昨年11月5日夜のことで、木造平屋本堂など3棟計約490平方メートルと、リースの乗用車1台が全焼しました」 −−逮捕の決め手は? 「放火の決定的な証拠はないし、本人も雑談には応じるが、否認している。しかし、放火前日に本堂や仏具の火災保険に加入し、3棟1台に約3億円の保険をかけていました。しかも家宅捜索で、再婚した妻の実家から3代将軍家光以降9人の将軍の押印がある朱印状などの文化財が発見されました。火災前日に運び出してい