日本の自然は美しい。この美しさには生物の多様化が一つの要因になっている。 たとえば、紅葉だが、日本の紅葉は錦織りなすと言われるとおり、とても美しい。 それに対して亜寒帯のヨーロッパやロシアの紅葉は、銀杏の黄色に代表されるような黄色と褐色の比較的、単純なものである。 どちらが美しいかということは別にして、日本の紅葉がこのように綺麗なのは、27種類とも言われる紅葉する植物の複雑さによる。ヨーロッパの主たる色は3色。 日本の紅葉の種類が多いのは、日本が「温帯の島国」という特殊な環境にあるからだ。小さな島はあるけれど、日本ほどの島が温帯にあるのは北半球では日本だけである。イギリスも島国だが、イギリスは日本に比べて北にあり、イギリスの北には生物が多い地域はない。 だから、日本では、寒冷化したときに北の植物が日本に育ち、温暖化の時には南の植物が繁殖したからと言われている。 最近、マスコミや環境運動家が