チェコ・コミックには作家自身の独特な世界観を追及する傾向だけでなく、日本ではあまり見られない2大テーマがある。ネイティブ・アメリカン、そしてボーイスカウト的な男の子数人から成るグループ探検ものだ。特に最後のテーマでは有名な『速い矢』は国民的な支持を得て、マンガに限らず、映画、演劇、出来る限りの文化分野でありとあらゆる形で商品化された。現在でも様々なマンガに『速い矢』の登場人物が描かれたり、パロディーが作られる。何がチェコスロバキア人を惹きつけたのか。現在の作家を代表する1人、パヴェル・チェフにも引き継がれた、チェコ人独特の感覚を紐解きたい。チェフの作品『ペピーク・ストジェハの大冒険』翻訳・出版クラウドファンディング企画が成立したときには、ぜひ、本稿を参考にして読んで欲しい。 パヴェル・チェフ « ペピーク・ストジェハの守護天使の悩みが始まる日Den, který znamenal pro