大阪市港区の海遊館唯一のラッコで、10日に老衰で死んだパタ(メス、21歳)の追悼写真展が14日、同館で始まった。同館が開館以来27年間飼育していたラッコは、パタを最後にすべて姿を消した。全国の水族館でも激減しており、関係者は危機感を募らせている。 国内の水族館生まれでは過去最高齢だったパタ。写真展には海遊館の飼育員らが撮りためた写真が壁一面に貼られている。カメラ目線のものや岩陰からのぞく姿など100枚以上。生まれたころの動画も鑑賞できる。以前から海遊館に通っているという奈良市の阪上勝さん(44)は「1週間ほど前、注射されているのを見て危ないのかなと思っていた。ラッコがいる他の水族館は遠いし、パタがいなくなって悲しい」。徳島県北島町から家族で訪れた吉田教子さん(40)は「ラッコはこれまで1、2度しか見た記憶がない。パタは大事にされていたんですね。会いたかったです」と残念がっていた。 パタが生