「正直いって、ライバルの関西ペイントさんには大きく差をつけられた。何とか追いつこうと会社を変える活動にチャレンジしてます」。先日、こう語る日本ペイントの松浦誠社長に取材した。 日本ペイントと関西ペイント。どちらも連結売上高は2000億円前後で資本金や総資産額もほぼ似たり寄ったり。この数字だけを見ると、なぜトップがそう自社を卑下して語るのだろうかといぶからずにいられない。 だが利益の項目などを見ていくと、松浦社長の危機感もうなずけるところがある。日本ペイントの前期の営業利益は前年度比3.7%増の101億円に対して、関西ペイントは前年度比7.8%増の189億円。営業キャッシュフローも2005年3月期は日本ペイントのほうが勝っていたのに、2006年3月期に追い抜かれた。しかも、関西ペイントは活発に設備投資を行いながら業績を伸ばしており、勢いの差は見かけ以上に大きい。現状の勢いのままでいくと、年を
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