「会社なんか辞めて、生き甲斐を追ってみたい」「自分には天職があるはず」――そんな衝動に従うべきなのか。年収1000万円や安定した将来を捨てた男たちに、「いま、本当に幸せか」を聞いてみた! 【写真あり】人気ラーメン店主の通産省官僚時代 開店から約25年。埼玉県新座市にある「ぜんや」は、今でも行列が絶えないラーメン店だ。 店主の飯倉洋孝さんは、元通産省の官僚で、39歳のときに塩ラーメン一本で開店した。 「東大法学部だけが優遇される霞が関の環境がイヤで、辞めました。もともと料理が好きだったので、ラーメン屋でもやるかと。とりあえずは調理師免許を取ろうと、デニーズへ就職しました。給料は通産省時代が手取り10万円を超えるぐらいだったのに、デニーズは約30万円と3倍。でも24時間営業で、バラバラのシフトで3交代するのは体がキツくて……。調理師免許を取得して3年で辞め、自動車メーカーの社員食堂へ転職しまし