トランプ米大統領は3日、黒人男性暴行死に端を発する抗議行動への連邦軍動員の是非を巡りエスパー国防長官と対立した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。同長官が動員に反対する立場を公の場で表明した後、両者はホワイトハウスの大統領執務室で会談した。 エスパー長官はこの日、国防総省で記者団に対し、米国内において法執行当局の任務を軍に遂行させるのは「最後の手段」であり、この場合の対応は州兵の方がよりふさわしいと述べた。トランプ大統領は1日、暴力抑止に向け都市や州が行動しないなら全土に軍隊を配備することも辞さないと明言していた。 エスパー米国防長官、抗議デモへの軍派兵に反対-トランプ氏と一線 事情に詳しい関係者2人によると、大統領はその後、上級顧問らに対し、エスパー長官はなお職務執行能力を有しているかどうか尋ねたという。 一方、マクナニー米大統領報道官は3日、トランプ大統領の軍動員の方針に反対を表