胃がんの原因となるピロリ菌を抗生物質などを使って取り除く「除菌」で健康保険の適用される範囲が慢性の胃炎にも拡大され、胃がんの予防につながると期待されています。 ピロリ菌は胃の粘膜に炎症などを引き起こす細菌で、50歳以上の日本人の45%前後が感染しているとされ、さまざまな研究で胃がんの原因となることが明らかになってきました。 こうしたことから厚生労働省は21日、抗生物質などを使ってピロリ菌を取り除く除菌で健康保険を適用する範囲を、これまでの胃潰瘍や十二指腸潰瘍などに加え、慢性胃炎の治療にも拡大することを新たに認めました。 これを受けて東京・三鷹市にある大学病院には22日朝、早速、除菌を希望する患者が訪れました。 内視鏡の画像や症状から胃炎と診断されると、除菌の対象になるかどうか判断するため、小さな袋に息を吐き出してピロリ菌の出すガスが含まれるか調べる検査を受けていました。 ピロリ菌の除菌は全