国民新党の亀井静香代表が「首相の名代」を名乗り、東日本大震災の復興対策を話し合う与野党協議機関をつくる構想を掲げ、野党との調整に奔走している。しかし、野党はおろか政権内の反応もいま一つで実現は難しそうだ。 この構想は13日夜、菅直人首相、亀井氏、北沢俊美防衛相の会談で浮上。名称は「復興実施本部」で、首相が本部長、亀井氏が本部長代行に就き、野党幹部が入る。復興政策に関する中央省庁の権限を実施本部に集約し、内閣は実施本部の案を丸のみするという大胆な構想だ。 亀井氏は以前から、明治憲法下で天皇の最高諮問機関だった「枢密院」をモデルに「非常事態対策院」構想を温めていた。亀井氏は14日から、石原慎太郎東京都知事や自民党の派閥領袖(りょうしゅう)に電話し、「総理は私にすべて任せるということだった」と理解を求めた。 ただ、そもそも首相と亀井氏がどこまで腹合わせしたのかは不透明なうえ、亀井氏の影響力