漢字発祥の国でありながら、現在の中国は「簡体字」という簡略化された字体を使っている。なぜか。お茶の水女子大学の橋本陽介准教授は「中国共産党は『漢字は劣った文字』とみなしていたので、ゆくゆくはアルファベットに移行するつもりだった。簡体字はその過程にできたものだ」という――。 【写真】言語学者の銭玄同 ※本稿は、橋本陽介『中国語は不思議 「近くて遠い言語」の謎を解く』(新潮選書)の一部を再編集したものです。 ■漢字はいつ、どのようにして生まれたのか 漢字はおおむね甲骨文→金文(きんぶん)→篆(てん)書→隷(れい)書→草書・行書・楷書と発展してきた。 甲骨文は殷(いん)の時代(紀元前17世紀頃~紀元前1046年)に使われていたもので、主に骨や甲羅に書かれていたもの。長らく失われていたが、清末に発見され、20世紀になってからようやく研究された。 甲骨文字は、最初に発見した王懿栄(おういえい)が薬と
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