緊急走行していた京都府警のパトカーが兵庫県警に速度超過で摘発された中国自動車道。警察の緊急時の速度超過はどこまで認められるのか。今回は厳格に摘発された(頼光和弘撮影) 緊急走行中のパトカーが、スピード違反で摘発された。2月、パトカーや捜査車両など「緊急自動車」の最高速度を45キロ上回る時速145キロで兵庫県内の高速道路を走行したとして、京都府警のパトカーに乗っていた警察官が、兵庫県警に道交法違反(速度超過)容疑で書類送検された。猛スピードで逃走する犯人を追跡する場合など、緊急走行中の警察車両が最高速度を超えることは認められるケースもある。しかし、今回は、職務中の警察であっても厳格に取り締った格好。緊急時の速度超過は何が認められ、何が認められないのか。そこには刑法の「正当行為」の適用可否があった。 パトカー、オービスにつかまる 「当て逃げされた」 ことの発端は2月2日、京都府警に入った110