インフルエンザの解熱までの期間がタミフルより短いという研究もある漢方薬の麻黄湯に供給不安説が出ている。薬価が安すぎてメーカーが売れば売るほど損をするうえに、原料が生薬(植物)で生産量が限られているためだ。専門の医師からは「こんな大事な時に使えないなんて。薬価の仕組みを根本的に変えないと国民の利益を損ねる」との声が上がっている。(川口恭) 麻黄湯は感冒初期に処方される代表的な漢方薬で、サイトカイン産生を抑制する作用を持ち、インフルエンザにも効果があるとの報告が相次いでいる。耐性ウイルスを生み出す心配がないことから、タミフルやリレンザなどが使えない場合の有力な治療選択肢だ。研究報告の中には、治療開始から解熱までの時間を、1タミフル単剤、2タミフルとの併用、3麻黄湯単剤で比較したところ、なんと3が最も短く、次いで2、1の順だったというものもある。 ところが、この麻黄湯に供給不安説が出ている。 理