NIEデザイナーの鹿野川さん(左)が見守る中、興味のある記事を発表する生徒たち(4月28日、JRA競馬学校で) 「こんにちは、お昼のニュースです」。記事の切り抜きを持つ生徒たちが、教室でキャスターになりきって解説した。 毎日、関心のある記事を張っては感想を添え、それを仲間に発表する。授業に臨む8人の若者は騎手の卵たちだ。 JRA(日本中央競馬会)運営の競馬学校(千葉県白井市)の騎手課程。ここでは、中学を出たばかりの15歳から20歳までの22人が、レースで馬にまたがる騎手を目指して勉強に励んでいる。 騎手課程には、騎乗訓練や馬小屋での厩舎(きゅうしゃ)作業と、飼育管理や疾病などを学ぶ学科授業がある。生徒は約3年間の学校生活を経て、騎手免許試験に合格し卒業となる。晴れて騎手になったら、調教師が経営する厩舎に所属し、騎乗経験を積む。 学科授業では、競馬に限らず、経済などの一般教養も教える。そこに