55日間にわたって健康ランドに無銭宿泊を続けたとして、栃木県警足利署は15日、詐欺の疑いで住居不定の無職、納富義明容疑者(60)を逮捕した。 調べによると、納富容疑者は平成22年12月22日から今月14日まで、栃木県足利市朝倉町の健康ランドに無銭宿泊した疑い。納富容疑者は「転々としていた友人宅を追い出され、死ぬまでいようと決意した」と話している。55日間の施設利用料金は約11万6千円。 納富容疑者の入館時の所持金は数千円しかなく、無料のお茶や試食品などで生活していた。しかし、所持金も底を尽き、空腹に耐えかね職員に警察官を呼ぶよう求めたという。 健康ランドは最初に入館料を払い、延泊するときは1日ごとに追加料金を払うシステムだが、納富容疑者は手続きを無視していた。