国際会議場「パシフィコ横浜」(横浜市西区みなとみらい)の大規模改修が新年度から始まる見通しとなった。改修費は約180億円と見込まれ、2030年度に改修を終える予定だ。横浜市は直接の費用は負担しないが、建物を所有する市の外郭団体「横浜国際平和会議場」に貸し付けた約160億円の返済開始時期を予定より遅らせるなどして支援する。(板垣茂良) 市文化観光局によると、パシフィコ横浜は、土地は横浜市、建物は同団体が所有。1991年の開業から20年以上がたち老朽化が課題となっている。改修は、各施設の空調設備・機器や給水管、内装など多岐にわたり、同団体は改修費を13~30年度で総額約180億円と試算している。 中でも、「ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル」は、外壁やエレベーターなどの設備に大幅な補修が必要な状態。ホテルは民間会社が運営しているが、建物は同団体の所有で、改修費は約72億円の見込みだ。