【ロンドン=内藤泰朗】英BBC放送は26日、日本人ジャーナリストの後藤健二さんらを殺害したとみられるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の黒い覆面の男が、クウェート出身の英国人モハメド・エムワジ容疑者だと伝えた。 BBCによると、エムワジ容疑者は27歳前後。ロンドン中心の大学でIT(情報技術)を学び、ソマリアのイスラム過激派アッシャバーブに関心を寄せ、保安当局の監視対象となっていた。「イスラム国」に加わるまでロンドン西部に住んでいたという。 「ジハーディ(聖戦主義の)・ジョン」のニックネームをもつこの人物について、英メディアはこれまでロンドン西部に住んでいたヒップホップアーティストのアブデルーマジェド・アブデル・バリー容疑者(23)だと伝えてきた。 英警察は「捜査中の事件にはコメントしない」との談話を発表した。