尿道球腺液(にょうどうきゅうせんえき、英: Bulbourethral gland fluid)は、男性の尿道球腺から分泌される弱アルカリ性の粘性がある無臭無色透明な液体である。一般にはカウパー腺液(単にカウパーやカウパー液とも)と呼ばれる。また、俗語として男性が射精する前に分泌されることから、我慢汁(ガマン汁)、先走り汁とも呼ばれる。女性のバルトリン腺液に相当する。 概要[編集] 男性が性的興奮を感じた際に尿道球腺から尿道内に分泌され、外尿道口から体外に排出される。その特性から以下の機能を担っていると考えられている。 通常、弱酸性の状態にある男性の尿道内、及び、女性の膣内を、アルカリ性の成分により中和、及び、アルカリ性の状態にする[1][2]。射精の前にあらかじめカウパー腺液を分泌することで、腟内を弱アルカリ性にし、精子へのダメージを最小限にする働きがある[1][3]。 性交時の陰茎と膣