トントン・マクート(ハイチ語:Tonton Macoute)は、ハイチのフランソワ・デュヴァリエ政権下の1958年に作られた秘密警察を母体とした準軍組織。組織の正式な名称は国家治安義勇隊 (Milice des Volontaires de la Sécurité Nationale, MVSN) とされた。 概要[編集] ハイチの民間伝承上の「子供の誘拐魔」が、その名の由来である。クリスマスには、よい子の家にはサンタクロース(クレオールではトントン・ノエル、「クリスマスおじさん」)が来るとされるが、悪い子の家には「ナップザックおじさん」「南京袋(麻袋)おじさん」が来て子供をさらうとされる。これがトントン・マクート(トントン=父さん・おじさん、マクート=麻袋)である。米国などでいう「ブギーマン」と同義である。 トントン・マクートは独裁者となったハイチ大統領・フランソワ・デュヴァリエが、独裁