コピーライター、フォトエッセイストにして料理研究家のカマタスエコさんによる新連載。設計技師の父のDNAを受け継いだコダワリの文具をご紹介します。 「MOLESKINE」(モールスキン)のスクエア・ノートブック(ラージ・サイズ)を愛用して、かれこれ4年弱。サイズは13×21センチで240ページのノートは、いろいろ普段持ち歩くにしてはかさばる。このほかに手帳を携帯するとなると、かなりのボリュームになる。 しかも困ったことにMOLESKINEは忘れないのだが、しばしば手帳を忘れることがあった。打ち合わせの後に次のスケジュールを決めようなどという場面で、手帳がないばかりに「申し訳ないのですが後ほど連絡を……」という展開になる。恥ずかしいばかりでなく、メンバー全員の調整をするのに時間がかかることになってしまう。 「手帳を別に持つから忘れるのであって、薄型の手帳をMOLESKINEのポケットに差し込ん