先日、草津に行った際「ここで生まれた若者は温泉街で働くのがデフォルトかなあ」なんてことを、友人と話していました。その後、古市 憲寿さんの著書『絶望の国の幸福な若者たち』を読んで、つい草津で感じた事を思い出してしまいました。 生まれた環境の大切さ、ともすれば怖さに気づくキッカケになりましたよ。 生まれた場所で未だに人生は決まっている著書の中で、環境の大切さを感じたのが、以下の一節。江戸時代に生きた人々の慣習を説明した部分です。 江戸時代は、非常に安定した時代だった。だって、自分の一生は生まれた場所と親の身分で決まってしまうのだ。農村に農民として生まれれば、生まれた村で農民として生きていく以外の選択肢はほぼない。 そもそもそれ以外の選択肢があるなんてことを知らないで、彼らの一生は終わっていった。自分探しなんてしなくていい。競争もあんまりない。衝突もあんまりない。 江戸時代であれば、自分の生まれ