世界中の離婚率は過去100年の間に増加しています。離婚が健康状態や幸福度の悪化、早期死亡率の上昇などに関与していることに目を向けたヘブライ大学の研究者が、文化や個人の価値観で離婚の比率を特定できる可能性があり、望まない離婚を避けられるかもしれないと発表しました。 Cultural and personal values interact to predict divorce | Communications Psychology https://www.nature.com/articles/s44271-025-00185-x Divorce can be predicted by interactions between cultural and personal values, study finds https://phys.org/news/2025-02-divorce-int
都内某所、〈茶酔〉が開く茶会へ潜入 〈茶酔〉の茶会は、メンバーのオフィスで、ギャラリーで、そしてときには河川敷で……と、さまざまな場所で不定期に開かれている。取材当日伺ったのは、渋谷区広尾の某所にある〈Daily Practice Books〉。個人邸でありつつ本を扱っており、蔵書は借りたり買ったりすることができる。 〈Daily Practice Books〉の書棚。アートブック、小説、学術書、エッセイなど、あらゆるジャンルの本が並ぶ。 ずらっと並ぶ書棚の通路を抜けると、想像以上の人数が。茶会初体験の人から常連まで、さまざまな人が参加していた。〈茶酔〉の茶会は基本的に2,000円ほどで、エントランス料のような扱い。何時間いても何杯飲んでも一律で、5〜6時間滞在する人も少なくない。 長い滞在時間の秘密は、中国茶の特性にありそうだ。日本茶が美味しく煎れられるのは3煎目ほどまでなのに対し、
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman 奥山真司: カナダ&英大卒。戦略学博士(PhD)。著書『地政学』のほか、C.グレイ著『現代の戦略』、E.ルトワック著『ラストエンペラー習近平』、L・フリードマン『戦争の未来』、ブランズ&ベックリー『デンジャー・ゾーン』など。masa.the.man@gmail.com 動画: goo.gl/2sDVqQ geopoli.exblog.jp リンク The Atlantic The Anti-Social Century Americans are now spending more time alone than ever. It’s changing our personalities, our politics, and even our relationship to reality. 4 users 4285 O
人間の条件 ハンナ・アレント 中央公論社 1973 Hannah Arendt The Human Condition 1958 [訳]志水速雄 ヴィタ・アクティーヴァ。ハンナ・アレントが本書で提供するコンセプトである。「活動的生活」と訳す。 アレントは人間のもっている活動力を一つと見なかった。少なくとも3つ、広げれば4つの活動があると見た。労働(labor)、仕事(work)、活動(action)、それに思考(thought)である。こんな分類をしてアレントがどうしたかったというと、真の政治参加を呼びかけた。この政治参加は選挙に行くとかオンブズマンになるということではない。サルトルが重視したアンガージュマンでもない。かつて古代ギリシアに展開されていた"公共の生活"というものを新たに再生したいというのである。 これが難しい。何が難しいかというと、古代ギリシアにおける公共概念がわかりにくい。
イギリスで今、日本文学が人気を集めている。去年、イギリスで売れた翻訳小説の4分の1は日本のもの。何がそんなにイギリスの読書家たちを惹きつけるのか…その理由をひも解いた。 (NNNロンドン支局 鈴木あづさ) ロンドンで最もうらやましい光景の1つが、地下鉄の中でけっこうな人が本を読んでいることだ。理由の1つには「ロンドンの地下鉄が古すぎてWi-Fiが入らない」ことにあるのだが、もう1つの大きな理由は「日常生活に本が溶け込んでいること」にあると思う。 6月になれば曇天だろうが小雨が降っていようが「短い夏を満喫しなきゃ損!」とばかりに、屋外に登場するシャンパンバーやおしゃれなカフェに可動式の本棚が置かれる。好きなだけシェークスピアやディケンズ、オーウェル、エリオットなんかの名著を手に取ることができるし、地方のちょっとさびれた場所に突然、おしゃれな「ブック&ワインバー」が出現したりする。 図書館に行
16世紀に服に付けられて以来、ポケットが果たしてきた役割とは。婦人服になぜポケットがないのかと問われるように、小さな布にファッションだけではなく、性差、身分、社会の変化も表れる。フルカラー。
※『大平総理の政策研究会報告書』(自民党出版局・昭和55年)から9つの研究グループの報告書要約文(抜粋)。 ・報告書解説 ・文化の時代研究グループ ・田園都市構想研究グループ ・家庭基盤充実研究グループ ・総合安全保障研究グループ ・環太平洋連帯研究グループ ・対外経済対策研究グループ ・文化の時代の経済運営研究グループ ・科学技術の史的展開研究グループ ・多元化社会の生活関心研究グループ 故大平総理は、昭和53年(1978)の組閣直後に21世紀を展望した中長期の政策ビジョンを検討立案するために、九つのグループからなる政策研究会を発足させた。この政策研究会は人文・社会・自然科学の広汎な各分野にわたる学者、有識者、各省庁中堅クラス等、延べ約200名からなる専門家によって構成され、各研究グループとも議長を除き、原則として昭和30年代に大学卒業相当の世代の人材が起用された。なお、各研究グループに
目次 (PDF形式(1MB) 答申(骨子) はじめに 第1章 今後の社会における文化の機能・役割 人間と文化 〜 人間らしく生きるために 社会と文化 〜 共に生きる社会をつくるために 経済と文化 〜 より質の高い経済活動の実現のために 科学技術・情報化と文化 〜 人類の真の発展のために グローバル化と文化 〜 世界平和のために 第2章 文化を大切にする社会を構築するために 社会全体で文化振興に取り組む (1)文化の担い手としての民間,地方公共団体,国の役割 (2)文化予算の充実 (3)個人,企業による寄附促進のための税制措置の充実 (4)国,地方公共団体,民間等のネットワークの形成 (5)文化の発展を支える幅広い人材の育成 (6)文化拠点の整備 (7)著作権制度の整備 文化を大切にする心を育てる (1)我が国の歴史,伝統や世界の多様な文化を尊重する教育の充実 (2)子供の文化体験活動の推進
「本を読まない人」に読書の楽しさを伝えるためには?文芸評論家・三宅香帆が「ゆる言語学ラジオ」水野太貴と考える 「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」……多くの現代人が抱えるこの悩みに、文芸批評家の三宅香帆氏が労働と読書の歴史をひもときながら向き合った新書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が刊行された。 本書の刊行を記念して、三宅氏と「ゆるく楽しく言語の話をする」人気YouTube番組「ゆる言語学ラジオ」の水野太貴氏が対談。 90年代生まれ、地方出身、本好き、という共通点がある2人が、本を読まない人への読書入り口の作り方を語り合う。 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書) 「本を読まない人」から見た「読書論」 水野 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』、とても興味深かったです。こうしたテーマだと、どうしても「本を読まない人は
わたしは社会人になって、人から「教養は大事」と何度か諭されたことがあります。 そして、その理由は細かい点では異なりますが、おおむね共通していたように記憶しています。 * そもそも、わたしは以前は「教養懐疑派」でした。 というのも、(今思えば)ステレオタイプに「教養は他者にマウントするための道具」という程度にしか思っていなかったからです。 芸術、文学、音楽、数学。 それらの「知識」を持っていない人間に誇示し、「我々はあなたたちとは違う」と知らしめるための、差異を可視化するための道具。 そのような理解でした。 ですから、私が当時の先輩の一人から、「コンサルタントにとって、教養は大事だよ」と言われた時に、「面倒な話だな」と思った記憶があります。 しかし、新人は先輩のいう事を素直に聞かねばなりません。 そこで「なぜですか」と聞きました。 すると先輩は言いました。 「教養って、なんのことだと思う?」
Why did the metaverse die? Because Silicon Valley doesn't 'get' fun Components の作者であるライターでデータアナリストのアンドリュー・トンプソンの文章だが、メタバース、すっかり廃れたよねという話から始まる。 それは単なる誇大広告の失敗という話に留まるものではなく、シリコンバレーが「楽しみ」、つまりは有意義に時間を浪費するというものを理解できていないからだと彼は分析する。 理論上では、シリコンバレーとゲームは完璧にぴったりな組み合わせに見える。だって、ゲームはコードでできているし、特定のハードウェア上で動作する。しかし、共通点はそこまで。ライフスタイルの「生産性」や「最適化」を重視するシリコンバレーのエコシステムは、ゲームに合ってないというのだ。 もちろんシリコンバレーからも Zynga などモバイルゲーム会社は生
なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか 作者:ジョナサン マレシック青土社Amazonこの『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』は、日本語では燃え尽き症候群、英語ではバーンアウトと言われたりする症状──それまで熱心に仕事をしていた人が、やる気を失ってしまうなど──について書かれた一冊である。 著者のジョナサン・マレシックはもともと大学の神学教授で終身在職権も獲得した、一般的には「勝ち組」と言われそうなステータスのある状況にいた人物だが、彼自身が燃え尽き症候群に陥り、仕事どころではなくなってしまう。 本書は、彼のそうした実体験も合わせながら、燃え尽き症候群とはじっさいに何なのか、どのように定義できるのか。また、われわれは今後燃え尽き症候群に陥らないように、どう対策をうっていけばいいのかについて語っている。僕自身は仕事をしていて燃え尽き症候群といえるような状態に陥ったことは一度もないが、周りには幾人も
デザイン思考が生んだ、問題解決というデザインの「誤解」 イノベーションを促進する方法として、2000年代のビジネス界に瞬く間に広まった「デザイン思考」。しかし、そのなかで「デザインは問題を解決するためのもの」という誤った意識が強まってしまったと、あるデザイナーは警告する。 2023.06.01 アップルの台頭とともに高まった企業のデザインへの関心。 その流れを追い風に広まったのが「デザイン思考」ではないだろうか。 しかし、そのなかで「デザインはアップルの成功を追随させてくれるもの」「デザイナーは問題を解決する人」という認識も強まってしまい、デザイナーの役割を窮屈にしててしまった——ノースカロライナ州立大学グラフィックデザイン学科助教授で、自身もデザイナーのジャレット・フラーは言う。 では、デザイナーの真の力を発揮するためにもつべきマインドセットとは何か? フラーはスウェーデン政府イノベーシ
人生をジュエルにして回すガチャこと、公募についてです。 突然ですが質問です。ライトノベル新人賞に応募する際、レーベルカラーを研究されていますか? 新田はゴリラなので、受賞作を片っ端から読むような分析は行っていません。そこに時間を割くより、一文字でも多く書いた方が受賞に近づくと思っているからです。とはいえ、当然ながら『独りよがりな面白さではなく、レーベルがいま求めている作品』を応募しないと受賞には繋がらないので、大まかな傾向は自分なりに探っていました。 では一体、各レーベルはどんな作品を求めているのでしょうか。公募に挑戦する立場である僕なりに考え、感じたことを記事にしてお伝え致します。 こう言うと「そんなモンがわかったら苦労しねえよ!」「ゴリラに何がわかる!」とお叱りの声が聞こえてきそうですが、残念ながらこのnoteはゴリラが管理するジャングルであり、暴力が法律です。このまま僕の独断と偏見に
3月上旬、米紙「ニューヨーク・タイムズ」の書評コーナーで取り上げられたのは、75年も前に亡くなった日本の作家、太宰治だった。日本では絶大な人気を誇りながらも、海外では長らく三島由紀夫の陰に隠れてきた彼の作品が、なぜいま、米国で日の目を見ているのか? 若者たちの間でシェアされる「奇妙な動画」 最初に聞こえてくるのは不気味な機械音だ。それから、意味ありげで不吉な声がこう言う。「教えて太宰、どうしてあなたは死にたいの?」 「逆に聞くけど」と別の声が真面目に言う。「生きる……と僕たちが呼んでいる行為に、本当に価値なんてあるんだろうか」。そしてビートが鳴りはじめ、歪んだ叫び声が聞こえてくる──。 TikTokには、この催眠術のようなセリフと音楽(曲はラッパーのMag.Loによるもの)を用いた動画が7500件近く投稿されている。同じセリフを別の音源と組み合わせたものも含めれば、その数はもっと多い。 叫
ブランコ。ミラノビッチさんこの記事の写真をすべて見る 世界銀行の主任エコノミストも務め、日本などの先進国中間層の成長率の鈍化を見破り、的確に分析したブランコ・ミラノビッチ氏。ここでは先進国中間層がなぜ没落した理由、そして、これからの資本主義を分析するために欠かせない「無道徳性」とは何か? 最新刊『2035年の世界地図』で語った資本主義の未来予想図を、本書から一部を抜粋・再編して大公開します。 【図】ひと目でわかる。先進国の中間層の陥没 * * * ■先進国の中間層はどうして没落していくのか? ――グローバル資本主義の牙城ともいうべき米国の社会には深い断層が走り、社会構造を引き裂きつつあります。米国社会の分断を引き起こした要因は、地理的なもの、教育的なもの、そして時には道徳的なものなどがあると思います。それらはすべて、中流階級の収入の停滞と非常に密接に関連しているように見えます。これを、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く