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ブックマーク / note.com (358)

  • ヴァルター・ベンヤミン、あるいは〈哲学書の読み方〉について|山口尚|note

    今週――来る10月23日に――拙著『哲学トレーニングブック』(平凡社)が公刊される。このでは、いろいろな哲学書を読み解きつつ、自由意志と思考が論じられる。ノートの以下の文章において、良い機会であるので、〈哲学書の読み方〉について手短に論じたい。 哲学書を読むことはときに難しい。例えば以下の引用はヴァルター・ベンヤミンの論文「運命と性格」の冒頭部であるが、内容をあらかじめ知っていないひとにとってはおそらくちんぷんかんぷんだろう。 運命と性格はふつう因果的に結ばれたものと見なされており、性格が運命のひとつの因子になると思われている。そのさいの根底にある考えは、つぎのようなものだ。一方で誰かの性格が、したがってまたかれのもつ反応方式が、あらゆる細部にわたって知られているとともに、他方で世の中のできごとが、その性格と触れあう諸領域では、すべて知られているとするならば、その性格にどんなことがふり

    ヴァルター・ベンヤミン、あるいは〈哲学書の読み方〉について|山口尚|note
  • スタンフォード大学が日本の高校生に提供しているオンライン講座、「Stanford e-Japan」とは?|Sangmin Ahn

    こんにちは、Choimirai School のサンミンです。 【主要なアップデート】 (2020.10.20)「英語で学ぶ、ジュニア」を宣伝欄に追加 (2020.10.19)講義内容をまとめるツールとしてRoam Researchを紹介 (2020.10.18)2021年春学期の募集は、11月15日から (2020.08.04)Sultanaさんの記事を追加 0  はじめに2015年から毎年春と秋シーズンに日の高校生に提供しているオンライン授業が、「Stanford e-Japan」です。 これは素晴らしい👏!講座はユニクロの柳井正財団のサポートを受け、毎年春と秋シーズンに開講(👉https://t.co/n4Q7oNUaoW)。先生は@Stanfordの教授をはじめ、各分野の最前線で活躍されている実務者など幅広い専門家達。参加生徒は課題提出と最終論文を提出することでプログラムの修

    スタンフォード大学が日本の高校生に提供しているオンライン講座、「Stanford e-Japan」とは?|Sangmin Ahn
  • 室温超伝導がついに実現|大場紀章 エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表

    ついに、夢の「室温超伝導」が実現されたようです。 ネイチャー誌は10月14日、米ニューヨーク州ロチェスター大学のランガ・ディアスらのチームによる、14.55℃(287.7K)という世界初の"室温"領域の超伝導の報告を掲載しました。物質は水素-硫黄-炭素の三元系で、最高温度の超伝導は267GPa(ギガパスカル)という超高圧下で実現したというものです。 電気抵抗がゼロになる超伝導現象は、送電ロスをゼロにできるため、地球規模での送電を行ったり、コイルの中に電気を流し続けて貯める「永久電流」など、現在のエネルギーの問題を克服する可能性ある夢のテクノロジーですが、現在までの超伝導材料は液体窒素温度まで冷却する必要があるため、より高い温度、できれば「室温」と呼べる温度での超伝導の実現が期待されて来ました。 今回の研究結果は、267GPa(267万気圧)という超高圧下条件であり、人工的にこの圧力を作り出

    室温超伝導がついに実現|大場紀章 エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表
  • 理想の習慣を身につける秘訣【B.J.フォッグ教授の行動デザインモデル】|くにちゃん

    やめようと分かっていてもやめられない習慣はないでしょうかー2度寝をする、ついついスマートフォンを触る、晩酌がやめられないなど。一度習慣になったことを変えることは容易ではありません。 ましてや、スマートフォンで24時間誰とでも繋がれたり、好きなときに映画を見ることができる現代において、やめたい習慣を捨て、理想の習慣を身につけることは、最高の生活を送るためには不可欠なスキルだと思います。 B.J.Fogg教授というスタンフォード大学の行動デザインラボの設立者は「人の行動メカニズム」研究についての第1人者です。この記事では、彼が提唱する行動モデルを参照しながら、どのように工夫をすれば、嫌な習慣を捨て、理想の習慣を身につけることができるかについて、ヒントをまとめます。 この記事を書こうと思ったきっかけは、私がフィンランドにいるとき、B.J.Fogg教授と同じラボの先生から行動デザインの講義を受ける

    理想の習慣を身につける秘訣【B.J.フォッグ教授の行動デザインモデル】|くにちゃん
  • CTOの頭の中:技術を財務で表現する|Shin Takeuchi|note

    会社の体制が大きく変わり、カオスの中に少しの静寂(暇)ができました。特に日々執行に勤しんでいる方々は皆そうだと思いますが、色んなこと考えているのにそのプロセスをアウトプットする機会があまりなく、結果や結論、最終的な決断のみが共有されるため、サクセッションプランに対する有効な情報を残すことも出来ていないことと思います。僕もその一人。 この時間を有効に活用するため、頭の中にあるイメージと考え方をここに、時間の許す限り吐き出していこうと思います。時折、言葉が足りないところも前提条件やバイアスの記述が足りないところもあるかと思いますが、混沌とした頭の中を曝け出すプロセスにはつきものですので、大目に見ながら読んでいただけると幸いです。 財務諸表と同じように見える化する会社は財務諸表によって経営されるものなので、経営者たるもの財務諸表を見ながら戦略を立てるべきであると僕は考えています。数字以外信じない

    CTOの頭の中:技術を財務で表現する|Shin Takeuchi|note
  • 企画書の書き方|柏木誠|プロジェクトデザイナー

    「企画書」とは何かを行うときや作るときに、自分の考えた内容を、実行に移すための具体的な計画を記載した書類のことを言います。1つのプロジェクトを行うには、たくさん準備をしなければなりません。 身近な例を挙げて「飲み会」を開くとしましょう。そのためには参加者、開催場所、開催時間、予算、会費、所要時間などを決めなければなりません。これらの具体的な内容を決めることを「企画」と言い、それを書面にしたものが「企画書」となります。 5つの心構え・基は自分の作りたいものの形が相手に伝わるように書ければよい。 ・大事なのは自分の言いたいことが、「ちゃんと相手に伝わること」 ・企画書を通して「ちゃんと相手に伝わること」 ・企画書が自分の手元を離れても相手に伝わること。 ・言葉による補足は使えない。(だって、その場に自分は居ない可能性の方が高いから。) ※言葉を変えて同じこと言ってます。企画書を書くときに、注

    企画書の書き方|柏木誠|プロジェクトデザイナー
  • 破壊的イノベータの5つのスキル|箕輪 旭

    「イノベーションのジレンマ」「ジョブ理論」で有名なハーバード・ビジネススクール教授、クリステンセン氏の「イノベーションのDNA」というを読みました。 相変わらずクリステンセン氏の著作は面白くて一気読みできたし、特に前半の「破壊的イノベータのDNA」は何度も読み返したい内容だったので、ここに要約をまとめておきます。 破壊的イノベータのDNA「発見力」このは、「創造性は生まれより育ち」という前提からスタートします。ある研究で、IQは80~85%が遺伝的であったのに対し、創造性の遺伝的要素は30%しかなかったそうです。つまり創造性というのは後天的なものであって、トレーニングにより習得することが可能です。 ビジネススキルを大きく「発見力」と「実行力」に分け、その能力をテストしたとき、起業家に強く見られたのが発見力で、大企業の幹部に強く見られたのが実行力だとされています。このテストは簡易版が

    破壊的イノベータの5つのスキル|箕輪 旭
  • EvernoteからNotionに乗り換えたら、離れられなくなった話|のぐちひろき

    こんにちは、PM業やってます。のぐちです。 私は結構なオンラインメモ好きでして、仕事での気づきや読書メモ、気になった記事のブックマークから始まり、プライベートの旅行の計画まで何から何までオンラインでメモしています。 ホワイトボードや手書きメモもありますが、書いて一段落したらオンラインに保存します。 長年愛用していたのはEvernote。記録を見ると2010年に使い始めて、2012年には有料会員になっていました。もう10年近いですね。書き溜めたメモは5,000件くらい。 そんなのぐちがEvernoteからNotionに乗り換えたら、離れられなくなったけどちょっぴり損した話をさせてください。後半では、Notionというスタートアップのビジョンについても考察しています。 ちなみにこの記事の下書きもNotionで書きました。 Evernoteに抱いていた課題・Googleドキュメントからのペースト

    EvernoteからNotionに乗り換えたら、離れられなくなった話|のぐちひろき
  • スクリプト言語を舐めてはいけない|shi3z|note

    おれはハッカーだ。 なので、ハッカーではない人種と呑むのが苦手である。 たとえば「ITエンジニア」と自称するような人たちだ。 当然だが、ITエンジニアと自称する人はハッカーではない。 ITエンジニアと言う言葉はスコープが広すぎていちいち細かい説明を聞かなければならない。 これが厄介なところである。 あるとき、友達の家で飲み会をすると言われ、誰が来るの?と聞いたら知らないIT関連会社のエンジニアたちだという。 エンジニアと呑むと喧嘩しちゃうので断ったのだが、いろいろあっていくことになってしまった。 するとやっぱりこんなはなしをしていた。 「やっぱ私もRubyみたいなスクリプト言語なんか卒業してコンパイル言語やんなきゃ。処理速度がね…」 「コンパイル言語って?」 「TypeScriptとかJavaとかC#とか」 「それ、中間コード言語じゃねえか。なんの意味があるんだ。YARV知らないのか」 ま

    スクリプト言語を舐めてはいけない|shi3z|note
  • 【本】ハル・グレガーセン「問いこそが答えだ! 正しく問う力が仕事と人生の視界を開く」感想・レビュー・解説|長江貴士

    】ハル・グレガーセン「問いこそが答えだ! 正しく問う力が仕事人生の視界を開く」感想・レビュー・解説 まず、書のエピローグに載っている、書の中で最も好きなエピソードを紹介しよう。これは、「自分がそれまで指針にしてきた問いが間違っていたことに気づいた」という、チャールズ・シュワブのCEOであるウォルト・ベッティンガーのエピソードだ。 大学時代、経営学を専攻していた彼は、猛烈に勉強して常にトップクラスの成績を収め続け、三年生の時には卒業を早めるために取得単位を倍に増やしたがオールAを維持した。しかし最後の最後、オールAが崩れてしまったという。経営学部の別館で週2回、夜の6時から10時まで、10週に渡って行われる経営戦略のコースで、最後のテストで彼はAを逃した。 最後のテストで教授が配ったのは、真っ白な一枚の紙だった。そして、こう告げた。 【「もうみなさんは実際のビジネスの世界で仕事を始

    【本】ハル・グレガーセン「問いこそが答えだ! 正しく問う力が仕事と人生の視界を開く」感想・レビュー・解説|長江貴士
  • 今の日本に最も必要な科学的思考、社会へのエンジニアリングのかたまり 「貧乏人の経済学」パナジー&デュフロ著 山形浩生訳|TAKASU Masakazu

    ブームになったので、なにか政策が失敗するたびにナッジだのパターナリズムだのの用語を持ちだして賢しげに「こうすればうまくいくのに!」とコメントする人も多い。 (ナッジやパターナリズムは、思い込みを利用して成果を出すための仕組み。 ナッジ: なにか得する行動をするような仕掛けをつける。たとえばトイレの小便器の中心にハエの絵を書くと、そこめがけて小便する率が上がってトイレがキレイになる パターナリズム: 多くの人にとってオススメの選択肢に予めマルをつけておこう、たとえばレストランのメニューでヘルシーなものを目立つようにしておけば健康が改善するだろう) でも、「そうした岡目八目のほとんどは間違っている」というのが、まさに行動経済学だ。ノーベル賞をとった学者たちは、実験でそうした思い込みの存在を証明し、うまく思い込みを利用して他人の意思決定や行動を変えさせることに成功したことで評価されている。 失敗

    今の日本に最も必要な科学的思考、社会へのエンジニアリングのかたまり 「貧乏人の経済学」パナジー&デュフロ著 山形浩生訳|TAKASU Masakazu
  • 『ビジネスの仕組みがわかる 図解のつくりかた』全文公開|図解総研

    「ビジネスの仕組みがわかる 図解のつくりかた」というを全文公開します!このは、2020年4月に出版されたスマホサイズのコンパクトな新書です。『ビジネスモデル2.0図鑑』を出版後、多くの反響をいただき、さまざまな企業でビジネスモデル図解について講演・ワークショップを開催してきたノウハウを凝縮した一冊になっています。 ※当記事の情報を転載、複製、改変等は禁止いたします それではここから全文公開をご覧ください。 第1章:ビジネスモデル図解、基の「き」はじめに 僕たちが『ビジネスモデル2.0図鑑』を出版したのは2018年9月のことです。「Amazon Go」や「Spotify」など、100の事例のビジネスモデルを同じフォーマットで図解したは、7万部を超えるベストセラーになりました。その後さまざまな反響を得て、企業から多数の講演・ワークショップの依頼をいただきました。「ビジネスモデルを自分で

    『ビジネスの仕組みがわかる 図解のつくりかた』全文公開|図解総研
  • なぜ業務で LINE を使ってはいけないのか|rotomx

    はじめに LINE はユーザー数が 8,400万人、日人口の約7割が利用しているという巨大なチャットツールです。メールや電話より手軽にコミュニケーションが取れることから、業務連絡にも LINE を使っている会社も多く存在します。 操作性・利便性が高い一方で、LINE を業務利用することは「シャドーIT」という状態にあたり、情報セキュリティ上のリスクを抱えています。 この  note では会社が LINE を業務利用してはいけない理由について解説します。ユーザー数の多い LINE を例として挙げていますが、これは会社で管理ができないツール全般に置き換えることが可能です。シャドーIT全般に対するリスクであり、LINE 自体の危険性を指摘するものではありません。 シャドーIT とは 会社には多くの社内ITツールがあります。例えば Microsoft 365(Word、Excel、PowerPo

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  • 経済を底のほうから動かす仕事|ハヤカワヒロミチ

    求人広告をつくっていると、お客さまから学ぶことは当に多いです。今回はそういう話です。 首都圏で3店舗ほど出店していた居酒屋さんから求人の依頼を受けたぼくは、営業と連れ立って取材にでかけます。先方の社長はまだ25歳と若い実業家だったのですが、ぼくが居酒屋店長経験者ということを知って、安心して任せてくれることになりました。 ところが、蓋をあけてみると、応募ゼロ。3日経っても1週間過ぎても、応募が来ません。まあ、求人広告は水物ですから、ないことはない。とはいえ、客先で信頼まで獲得しておいてこの成果はありえません。さっそく営業とふたりで出向き、修正の提案をします。 社長からは期待はずれだったにも関わらず、丁寧に対応していただき、当に恐縮しながらその会社をあとにしたものです。 しかし、修正を加えても応募数にはつながりません。その後は営業がひとりで何度も足を運びました。最初は仕方ないよね、といった

    経済を底のほうから動かす仕事|ハヤカワヒロミチ
  • 10代で読んでいないと恥ずかしい必読書(?)|Yushia

    みなさんこんばんは、ユシアです。 今僕は、このnoteに「20代のうちにやりたいこと」を記録していこうと思っていたのですが 今日たまたまTwitterで「10代で読んでいないと恥ずかしい必読書」というものを知りました。 どうやら2010年に?2chに投稿されたものらしいです。 (時期はともかく、元情報が2chであることは間違いない様子。) 2chということなので、投稿者がどんな意図があって「10代で読んでおくべき」としているのかは不明ですし 賛否両論はあるようですが(「恥ずかしい」という言い方があまり良い気持ちがしない、とか。) 当時流行ったということなので「読んでおくべき」ということに、間違いはないのではないかと思います。 ちなみにその一覧がまとめられているブログがありました。 以下のブログです。 ちなみにざっと読んだのですが、読破した作品は1つもない感じでした。 デュマの『椿姫』は、フ

    10代で読んでいないと恥ずかしい必読書(?)|Yushia
  • まわり道しないと自分ごと化できない:直感と理論をつなぐ思考法|ジマタロ

    僕は短時間のグループワークがあまり好きではありません。 その理由は、みんなの妥協点を見つけて強引にまとめるよりも、1人が深く考えた世界観の方が強く伝わるものがあると信じているからです。マンガや音楽には個の想いや表現に魅力を感じるし、グループであっても個がぶつかりあってできているバンドや映画作品には同じような感動があります。 ビジネス上でのグループワークは特に、デザイン思考が注目されたころから割合が増えてきたように感じます。それを否定はしないけど、内向的な僕は個人ワークを大事にしていきたいのです。 と思っていたら、デザイン思考を推進している立場の佐宗さんが、新しいの帯には「妄想を手なづけ...」とあります。あれっ?と思いました。内面に向き合うこのと大切さが書かれている内容だと思われるからです。 気になるので読んでみました。 直感と理論をつなぐ思考法 佐宗邦威 ダイヤモンド社 2019.03

    まわり道しないと自分ごと化できない:直感と理論をつなぐ思考法|ジマタロ
  • 風呂敷畳み人って何?|kajimura

    最近話題の風呂敷畳み人という言葉を聞いたことありますか? 風呂敷畳み人というのは、突飛な新しいアイデアや企画を持ってどんどん風呂敷を広げる人に対してそのアイデアを確実に実行可能なものに落とし込んでいく人のことです。 この言葉を提唱しているのはこのお二人。 幻冬舎の設楽さんとNewsPicksの野村さん。プロフィールはこちら 設楽悠介 幻冬舎 コンテンツビジネス局 部長/幻冬舎コミックス 取締役/日サウナ総研 理事研究員 幻冬舎で電子書籍事業・WEBメディア事業・新規事業等を担当。「13歳のハローワーク公式サイト」「幻冬舎plus」「ピクシブ文芸」「NewsPicksアカデミア」など担当。オンラインサロン「サウナサロン」主催。 野村高文NewsPicks編集部エディター/NewsPicksアカデミア プロジェクトマネジャー PHP研究所、ボストン コンサルティング グループを経て現職。経済

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  • ポスト・テレビゲーム|和田洋一

    日は、ゲーム産業の未来をテーマにお時間をいただいております。 私見では、過去40年と今後とはやや不連続ですが、一貫する質を理解しなければ将来を見失うので、時間は非常にタイトですが、あえて過去と未来、双方をお話しします。 日の流れです。 まずはコンピュータゲームの定義。 ゲームに関する論説に手応えのあるものが少ないのは、考察対象が定義されていない事も一因と考えるからです。 次にこれまでの40年の歴史をお話しします。 ゲーム産業は、5年から10年毎に、断絶とも見えるような大変革、主役の交代を繰り返してきました。しかしながら、そうは言っても、ある流れに沿って直線的に進んできたというのが私の見立てです。 ところが、最早その流れの延長では通用しなくなったのではないか。現在は、不連続な未来への過渡期にあたると考えています。 では、先の見えない過渡期にいながら将来をいかに占うか。その点について次に

    ポスト・テレビゲーム|和田洋一
  • そろそろ語ろうか(其の壱)|和田洋一

    2016年2月末、スクウェア・エニックスを離脱して数か月になり、これまで伝えられなかった事もお話しできる立場になりました。 証券時代16年、ゲーム時代16年と、気がつけば中々の古参。 改めて見渡すと、アーケードゲーム、家庭用ゲームPC、スマホゲームと全ての時代を経験し、かつグローバル展開を行っていた方がほとんどいらっしゃらない事に気づきました。 またこの間、経営者として、業界リーダーとして、数々の貴重な局面に立ち会っています。 事実を忘れてしまったり、自分の都合のいいように記憶を塗り替える前に、皆さんにお話しする意味があると思いました。 経営者は、その足跡について1ミリ単位で説明できなければならないというのが、私の持論です。 無論、その時々の事実認識には個体差はあるでしょう。また、戦略実行にあたっては、様々な方が関わりますから、各人の視点によって、同じ事実でも見え方は異なるでしょう。さら

    そろそろ語ろうか(其の壱)|和田洋一
  • 「孤独」とは、課題を共有できないことである|櫻本 真理

    以前、経営者の集まる場で「経営者って孤独だよね」という話が出た時に、「いや、自分は孤独を感じたことはない」という人も一定数いて、綺麗に二つに分かれたことを覚えている。 経営者は孤独だとはよく言われることだけれど、経営者だからって孤独なわけではないし、経営者じゃなくても孤独なことはある。周りに人がたくさんいたって、孤独な人は孤独である。むしろ、みんなの人気者に見える人ほど、孤独感を感じていたりもするのだ。 では、「孤独」はどんなときに感じられるものなのだろうか。 「孤独」の構造孤独な人と孤独でない人、図示してみるとしたらこんな感じだ。 課題には、 「他者と共有できている課題」 「共有できていない課題」 「自覚すらできていない課題」がある。 「孤独でない人」は、課題全体に対して、自覚し、かつ他者と共有できている課題の割合が高いので、全体像が見えて自己コントロールを持てる感覚が強い。かつ「自分の

    「孤独」とは、課題を共有できないことである|櫻本 真理