「トランジション・タウン、リサイクリング、代替電力、長持ちするデザイン。これらは対症療法でしかありません。私たちが現在の生活をそのまま続けられるようにしているだけで、時間稼ぎをしているのです。根本的な原因、すなわち私たちの心理に注目しているわけではないのです」 イギリスの新作ドキュメンタリー映画「Consumed ― Inside the Belly of the Beast(消費 ― 獣の腹の中 )」は、私たちの消費欲求は進化論と心理学によって説明づけられると主張する。つまり新しい家、新しい車、新しいiPadというように、私たちが物質的なアイテムを持続不可能な勢いで消費しているのは、ステータスを獲得したいという欲求があるからだという。映画の冒頭としては強い主張だ。しかし言われてみれば、この主張は私たちが知っている人々にぴったりと当てはまらないだろうか。 Cワード、すなわち「消費者(con