『建築雑誌』2004年10月号特集「デザインとエンジニアリングの融合」 「技師の美学」と「建築家の美学」 デザインとエンジニアリングの関係について考えるとき、いつも思い出すエピソードがある。1989年の講演会で聞いた、今は亡きピーター・ライスの話である。ある高名な建築家が、レンゾ・ピアノとの共作であるメニル・コレクション美術館(1986 図1)について、次のような質問を投げかけた。 「この建築のデザインを特徴づけているのは、ダクタイル・アイアン(鋳鋼)のトラスとフェロセメントのリーフ(反射板)です。どちらも現代ではほとんど使われない特殊な技術ですが、どのようなデザイン・プロセスを経て、これらの技術を選定するに至ったのでしょうか。」 この質問に対し、ピーター・ライスは怪訝な顔をしながら、次のように答えた。 「ご質問の趣旨がよくわかりません。レンゾと私はダクタイル・アイアンとフェロセメントが好
セルシー今・昔 当時の都市生活、人々の価値観や要求の変化、千里ニュータウンという街のあり方など、あらゆる条件を総合的に検討した時に必然的に生まれたのがこの千里セルシーです。 ここでは、ひとつのきらめくビジョンであったセルシーのオープン当時にタイムスリップしてみましょう。 オープン当時のセルシー 世界的に注目される千里ニュータウンの中核アミューズメント施設として、当時の時代の先端を行く、最先端の様々な要素が詰まった、人々の話題の中心、それがセルシー。
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