老舗中の老舗、帝国ホテル「オールドインペリアルバー」のバーテンダーに、カクテル作りのいろはを教えてもらおう。 文:北村美香 写真:西澤 崇 素早く作る、水っぽくしない早く飲み干す、がルール 人を招いて、カクテルをふるまえたら……それはすばらしいことだ。何種類かの酒と道具を揃えておく必要があるが、手間や投資を上回る楽しみが待っている。老舗中の老舗、帝国ホテル「オールドインペリアルバー」のバーテンダーに、カクテル作りのいろはを教えてもらおう。 数あるカクテルの中から、基本の一杯を選んでもらったのがマティーニ。「カクテルの王様といわれるほど、大勢の人々に愛されてきました」。映画『七年目の浮気』ではマリリン・モンローが、『007』ではジェイムズ・ボンドが嗜んだ。ちなみにボンドは、ジンの代わりにウォッカで作るウォッカ・マティーニがお好みだった。 マティーニは「冷たさが命」。そのため、酒を混ぜるミキシ
予算 |¥16,350〜 風呂 |★★★★★ 料理 |★★★ 部屋 |★★★★ 純度100%の源泉は無色透明。胃腸や火傷などに効能があるとされている。午後8〜10時は女性のみ。他に総檜造りの内湯と露天風呂を設けた玉城乃湯もあり。 法師温泉 長寿館弘法大師が諸国巡錫の折に発見したと伝えられる法師乃湯は、稀少とされる足元湧出源泉のひとつ。浴槽の底に敷かれた玉石の間から、ややぬるめの源泉がふんだんに湧き出しているのが特徴だ。1世紀以上前に建築された和洋折衷の趣きのある浴室に4つ並ぶ、広々とした浴槽は基本混浴。それぞれの源泉によって温度が微妙に異なる点も、天然温泉ならではの変化で面白い。そして、秘湯ムードをさらに後押ししているのが、昔話の世界に入り込んだかのような風情が漂う1875(明治8)年築の建物。薪がパチパチと音をたてる囲炉裏部屋や伝統的な杉皮葺きの屋根など、どこをとっても絵になる味わいの深
ルイ・ヴィトンによる「空へ、海へ、彼方へ-旅するルイ・ヴィトン」展が、東京紀尾井町の特設会場で開催中。6月2日には一夜限定のイベント「LOUIS VUITTON: DANCE WITH AI」が開かれた。 今回の限定イベントでは、『告白』『バケモノの子』などの作品をプロデュースしたことで知られる川村元気(映画プロデューサー、作家)がクリエイティブの監修、俳優兼ダンサーの森山未来がパフォーマー、メディア・アーティストの真鍋大度が映像演出、ミュージシャンのevalaが音楽、演出家のMIKIKOが振り付けを担当。豪華なクリエイターの力を集結させた、一夜限りのパフォーマンスとなった。 パフォーマンスのテーマは、“人間とAIが共演する、ミクロからマクロへの旅”。黒と白に染めた展覧会の一角に数十人の観客が集まり、近距離で森山がダンスを披露。およそ15分のパフォーマンスで、真鍋は砂漠をイメージした映像を
このご時世、世界ステーキ行脚ほど贅沢な旅もおそらくあるまい。世界中のステーキ屋を歩いたジェレミー・ウェインが推奨する15軒。日本から2軒選出は誇るべきことだろう。 ステーキにとっては不遇な時代かもしれない。人口増加と食料の枯渇が真剣に叫ばれるなか、肉こそ批判の格好の標的とされてきた。そうであればこそ肉への渇望が高まるというのもヒトの本性として無理からぬこと。というわけでプレミアムな選択肢としてステーキは再び存在感を取り戻しつつある。このご時世、世界ステーキ行脚ほど贅沢な旅もおそらくあるまい。世界中のステーキ屋を歩いたジェレミー・ウェインが推奨する15軒が以下だ(順不同)。 和田金(松阪)、A Figureira Rubaiyat(サンパウロ)、El Capricho(レオン/スペイン)、Cut(ロンドン)、Kingsleys Steak & Crabhouse(シドニー)、La Briga
「実は僕、日本では運転していないので、まともに運転するのは10年ぶりくらいなんです。でも今日はすごく楽しみです。だってフェラーリといえば、F1。スピードを追求する男の永遠の夢のクルマじゃないですか。そのクルマにサーキットで乗れるんですから、楽しくないはずないでしょう」 3月5日と6日の両日、鈴鹿サーキットで開催された「フェラーリ・レーシング・デイズ鈴鹿2016」。その前日の4日、翌日行われるレースの練習走行の合間をぬって、かつてからフェラーリに乗ってみたいと語っていた中田の夢が実現した。 まずはサーキット走行の安全面などを確認する入念なブリーフィングが行われる。今回は、元F1ドライバーの中野信治と日本を代表するラリー・ドライバーの新井敏弘がコーチ役という贅沢なラインナップ。そして今回、中田の“相棒”となるのは、フェラーリ488 GTB。市販車とはいえ、新型3902cc V8ターボエンジンを
もし、チェ・ゲバラが、ジョン・F・ケネディが、ガンジーが現代のヒップスターファッションをまとったら… Text: SOKO hirayama 歴史も文化もイラストで融合し、時代を飛び越える。 イスラエルを拠点に活動するデザイナーAmit Shimoni の作品は、対極にいるような2つの存在、時代を築いたリーダーと現代のヒップスター、を融合させている。彼の『Hipstory』イラストシリーズでは、チェ・ゲバラやジョン・F・ケネディなどの世界の名だたる指導者が、現代のヒップスター風に描かれている。チェ・ゲバラはスポーティーなニットキャップにシャツを重ね着、自らの髪型や髭がヒップスターらしいファッションにぴったりだ。ガンジーは、カラフルなTシャツに、丸型サングラスが似合う。マーガレット・サッチャーのスケ感のあるタンクトップの着こなしもなかなか様になっている。 Shimoniは、自身の作品について
常連には、現在のバーの名前にもなったオスカー・ワイルドをはじめ、アーサー・コナン・ドイル、ウィリアム・バトラー・イェイツ、ウィンストン・チャーチル、ヴァージニア・ウルフ、ブリジット・バルドー、エリザベス・テイラーとリチャード・バートンがいる。 そして、本企画の第1回と第2回にも登場したサー・ポール・スミスの友人、デヴィッド・ボウイの名前も。1972年のアルバム「ジギー・スターダスト」以降、ボウイは架空のロックスターであるジギー・スターダストを名乗り、約1年半に及ぶワールドツアーを敢行。1973年7月3日の最終公演を終えて、ボウイはジギー・スターダストを永遠に葬ることになる。 その当時に開催されたパーティー「ザ・ラスト・サパー」の会場は、このカフェ・ロイヤルであった。当日のゲストには、ミック・ジャガーやルー・リードといった名が並んでいる。 このように、数多の伝説的エピソードを持つのが、カフェ
夏は旅の季節。すなわち恋の季節だ。旅先では誰しも恋に落ちやすい。日常から離れた解放感が新たな出会いを求め、プチ冒険による不安感が誰かとつながりたい欲求を刺激する。普段なら惹かれないような相手に惹かれ、いつもなら躊躇するような大胆な行動に及ぶ自分に驚いた経験をした人も多いだろう。でも、旅行から帰って、燃え上がった筈の恋の相手と再会したら、「ん? なんか違う」と温度が下がってしまう人も少なくない。「こんなの初めて!」だった美しい海は写真の中ではよくある風景だったり、「太陽にぴったりだよ」だった小麦色の肌も都会では薄汚く見えてしまったり。賢い男女なら「旅の恋はかきすて。本気になるもんじゃない」とトランクにしまって鍵をかけてしまうのが常識かもしれない。 しかし、クーラーの効いたオフィスでパソコンに向かっているのが本来のあなたで、見知らぬ街で見知らぬ人と話しているあなたがその場限りのあなたとばかりも
130年以上にわたって高級筆記具をつくり続けてきた「ウォーターマン」の新作は、夜の帳がおりた“パリのきらめく街の光”をイメージした。そのデザインと佇まいは、もはやハイエンドなアクセサリーの領域だ。 文・橋田光靖(GQ) 4つのモデルからなる新作「オンブル エ ルミエール コレクション」。「ウォーターマン」がこれまで守り続けてきたフランスでしかできないものづくりやデザインの集大成として、世界で一番ロマンティックな夜景の街・パリをテーマに、光と影のコントラストで表現した逸品だ。 現在の万年筆の基礎が世に送り出されたのは、ニューヨークで保険外交員をしていたルイス・エドソン・ウォーターマンが45歳のときだった。大口契約を結ぶ寸前に契約書にインクを漏らして染みをつくってしまったウォーターマン。大急ぎで新しい書類を取りに戻ったが、とき既に遅し……。ライバル企業に契約をみすみす奪われてしまう。この悔しい
毎日乗る通勤電車から見る風景がアートになる。そんな壁画プロジェクトがペンシルベニア州・フィラデルフィアで行われた。 text: SOKO hirayama 毎日乗る通勤電車から見る風景がアートになる。そんな壁画プロジェクト「psychylustro」がペンシルベニア州・フィラデルフィアで行われた。線路沿いの風景をネオン色のピンクやミドリに染めるという大掛かりなインスタレーションだ。これはフィラデルフィア市が取り組むThe MuralArtsProgram(壁画アートプログラム)の一環として行なわれたもので、ベルリンを拠点に活動するアーティストKatharina Grosse(キャサリーナ・グロッシ)による作品だ。 複数のラインが通る沿線の建物や地面、木に、エリアごとにビビッドにカラーリングされた。この路線の利用者数は、1日約3万4000人。これだけの人々が、非日常的な風景をアートとして電車
6月19日(日)の父の日に向け、『GQ』お馴染みのスペシャリティストアが特別な商品の販売やイベントを実施する。そんななか、“親子の絆が深まるモノ・コト”を提案するISETANに注目した。 文・西口雅啓 <アップルバム>のシャツ ¥7,800(Kids)、¥16,800(Dad) <メイプル>のTシャツ ¥4,200(Kids)、¥5,200(Dad) 子供との絆を深める時間を大切にしたい、親なら誰もがそう思う。 ならば今年の父の日は、自発的に楽しんでみてはどうだろうか、その絶好のきっかけが父の日になる、と『GQ』は考えた。そう、受け身ではなく、自分と子供と一緒に……。 例えば、日常生活で欠かせない身近なファッションにおいて、お揃いの服や小物を身につけるほど互いの距離が縮まることはない。しからば、子供とのリンクアイテムでFather’s Dayを過ごすのもいいかもしれない。 そんなわが子との
観音扉の4つのドアに、独立した4シーターを持つミッションEは、ボディの下にリチウムイオンバッテリーを敷き詰め、フロントとリアアクスルにそれぞれ1基ずつ、合計2基のモーターを配置。システム最高出力は600ps(440kW)以上とされ、0-100km/h加速は、最新の911カレラ(MT)よりも1.1秒も速い3.5秒、0-200km/h加速においても僅か12秒以内と俊足の脚を持つ。 このミッションEには、各ホイールへの自動トルク配分が可能なポルシェ・トルク・ベクタリング機構を持った4輪駆動システムや、「911 GT3」にも採用された4輪操舵など、パワーだけでなくポルシェの名を冠するに相応しい卓越したハンドリング性能も与えられ、ニュルブルクリンク北コースのラップタイムは、8分を切るという。 航続距離や充電時間など、EVの普及にはまだ多くの難題があるが、ポルシェはミッションEの最大航続距離を、1回の
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