小林さん自身、副業で培った人脈やベンチャー経営ならではの攻める法務の考え方が、本業でも折々役立っていると感じている。小林さんにとって副業は、生きがいをもたらすライフワークというだけではない。生涯における稼ぐ力を高く保つためのキャリア戦略でもあるのだ。 小林さんは神戸大学卒業後に渡米。環境政策を学ぶとともに、ロースクールで弁護士資格を取得した。帰国後に財閥系企業で企業法務のイロハを身に着けた後、国内外の合計6社で経歴に磨きをかけた。法務と英語という2つの武器は、どの職場でも高く評価された。それでも将来のキャリアには、強い危機感がある。「これまでは法務と英語の掛け算で重宝されたが、今後もそうだとは限らない」。 英語圏の企業では、インドの弁護士にテレワークで業務を外注する動きが広がっている。人工知能にパラリーガル(弁護士業務をサポートする専門職)の作業を代替させる試みも始まっている。「今のスキル
しかし、この形態がもっとも“標準的”だと信じて疑わない人はさほど多くないだろう。“標準”が代表的なサンプルのことを指すのなら、現代の標準世帯は“単身世帯”のはずだ。それを踏まえると、標準世帯の定義と家族という概念が近いところにあると考えるのは少々無理がありそうである。 「血縁関係を軸に数人で構成され、生活を共にするもっとも結束力の高い集団が家族である」と言い切るのも難しい。そもそも、夫婦(婚姻制度)からして基本的には“他人”であり、血縁関係がない、もしくは希薄だからこそ結婚できる。 そして、自らが“複数の家族”に所属してもいる。つまり、自分自身は自分の子供の父親であり、かつ同時に自分の父親が主宰する家族における息子でもあり、自分の子供がまた新しい家族を作るであろうことなどである。 ゴルフが接待に有効なのは、一緒に過ごす時間、あるいは過ごさねばならない時間が長いにもかかわらず、あまり余計なこ
例えば、ぼくはジャクソン・ブラウンの「孤独なランナー」を聴く度に、オーストラリアのブッシュを思い出す。オーストラリアのシドニーで暮らしていた頃、ぼくはこの歌を聴きながら北はブリスベンやケアンズ、西はダボやブロークン・ヒル、南はメルボルンやアデレードまで、ブッシュの中を車で走りまくったからだ。 また、これは特定の歌ではないのだけど、ハレドのライ音楽を聴く度に、サハラ砂漠へと向かうモロッコのカスバ街道の荒涼とした景色が脳裏に浮かんでくる。マラケシュのスーク(市場)でハレドのベスト盤のテープを買ったぼくは、これをずっと聴きながらレンタカーでアトラス山脈を超え、カスバ街道を走破し、サハラ砂漠へと突っ走ったからだ。 シャーデーの『スムース・オペレーター』を耳にすると、彼女の歌があらゆるカフェやレストランから流れていた80年代半ばの雨季のバリ島を思い起こす。当時、ドイツからやって来たモデルの女性に恋を
その歴史は1913年にまでさかのぼるにもかかわらず、プラダは明日のニュースにさえなりそうなほど現代性を保っている。このブランドの価値観が、今日の私たちのファッションへの見方をかたちづくった。プラダの服は多くの場合、シルエットからしてシンプルで簡素。私が好きなスーツは、直線的でラインもシンプルだ。伝統とカジュアルなテーラリングをどのように両立させるのか、ということをプラダはつねに意識してきた。私の好みのプラダ・スタイルを言えば、たとえば、ぴったりとしたセーターに薄手のダウンジャケット、そして真っ白なスニーカーを合わせる、といった感じになる。 長年にわたってプラダはファッションの現在地とその行方を指し示す役割を担ってきた。若々しいブランドだが、若者のためだけのブランドではない。そこがプラダの素晴らしさのひとつだ。プラダというブランドはファッションについて語るとともに、ライフスタイルと思想を語っ
写真・中庭愉生 文・大石智子 そもそもは「ゴールデンブラウン」名物のスモークチーズバーガーに合うように作られた『GS Hot Sauce by Mellow Habanero』。オーナーである久富信矢氏の願望を叶えたのは、丹波篠山を拠点とするホットソース工房「ターンムファーム」だ。 この工房ではソースの原料となるハバネロやハラペーニョ、また人参や玉葱などの野菜を無農薬&無化学肥料でつくり、すべての工程を手作業で行う。乾燥させたのち72時間スモークされたハバネロの薫香がチーズバーガーはもちろん、さまざなグリル料理と抜群の相性をみせる。揚げ物やステーキのソースにもいいし、ブラッディマリーのスパイスにも最適である。例えばこんなふうにホットドッグのソースにすれば、中米のリゾート地で食すかのごとく、鮮やかかつ奥深いスパイシーさに酔う。 「フレッシュサルサ&チリドッグ」 [材料1人前]ドッグパン1本、
今年もっとも活躍した男たちを讃えるアワード「GQ Men of the Year」の季節がやってきた。本連載では小誌執筆陣が“極私的”に推薦する2016年の顔を紹介する。第6回はウェブ・エディターの秋月新一郎が推薦するレーシングドライバー、中島一貴選手。
インタビューを開始した途端、マット・デイモンの口から発せられた言葉に驚いた。ハリウッドのA級俳優を怒らせるのはすごくマズい。しかもその彼がジェイソン・ボーン・モードに突入していたら、もっとマズい。冗談じゃ済まされないかもと思ったけれど、ありがたいことにマット流のジョークだったようだ。だって彼は、“ハリウッドきってのナイス・ガイ”として知られているのだ。 ハリウッドには「マット・デイモンする」という業界用語がある。その意味は、「時間通りに撮影現場にやってきて、全力で仕事をし、共演者やスタッフに愛される」こと。その名前が業界用語になっていることからも人徳が伝わるマットは、ハーバード大学で学んだ知性とたぐいまれな運動神経を併せ持つ俳優として、同業者もうらやむ存在だ。その彼が「キャリアが傾きかけたときに何度も救ってもらったし、僕にとってもっとも重要な役のひとつ」という『ボーン』シリーズのジェイソン
ヴィラ・デステのファサード前庭にたたずむ部門賞受賞の出展車の一部。左端のマゼラーティA6 GCS(1954)はBEST OF SHOW(最優秀賞)を勝ちとった。その隣が一般投票1位だったランチア・アストゥーラ・セリエⅡ(1933)、そして右へ、スポーツカー・デザイン黄金期賞のアストン・マーチンDB4GTザガート(1961)と、スペシャル・ステージのヒーロー賞のフォード・エスコートRS100(1972)。 スイスとの国境に近い北イタリアの、アルプスを背にする氷河湖であるコモ湖の一帯は、知っている人は知っているぜいたくな避暑地である。ローマ時代にはカエサルも滞在したというこの湖畔に別荘を構える(た)有名人は数知れない。ジャンニ・ヴェルサーチは亡くなってしまったけれど、ジョージ・クルーニー、シルヴェスター・スタローン、ジュリアン・レノン、リチャード・ブランソン、マドンナ、ロナルディーノなどの現代
現在51歳ながら、20代のご子息と兄弟と間違われるほど、若々しくスリムな肉体を維持しているオーガスト氏。 「現在の体重は70キロを切っていますが、40歳のころは78キロありました。見かけも今より老けていましたね」。そう言う彼を変えたのは、オーガスト流の食生活。生野菜と良質のたんぱく質を充分に摂取し、炭水化物を減らすその食事法は今、大ブームだ。 なかでも彼が特に重要視するのが、たんぱく源である肉の選択。彼が今回、推薦してくれた肉はニュージーランドの牧草牛、馬肉、ジビエの3種だった。 「牧草牛は、たんぱく質が豊富で肉質も柔らかく、よい環境で育っているので安心。ビタミンなどが豊富なニュージーランドの牧草だけを食べさせているとあって、鉄分やオメガ3脂肪酸など若返りに不可欠な栄養素も豊富です。次に馬肉ですが、牛や豚と比べて良質なたんぱく質のグリコーゲンや鉄分は牛の3倍と、滋養効果も期待できる。また、
2013年6月21日午前8時30分。イギリスのリベラル系新聞『ガーディアン』編集長アラン・ラスブリッジャーは、自身のオフィスでキャメロン首相内閣書記官のジェレミー・ヘイウッドの講釈を聞いていた。ヘイウッドは鉄のように冷たく硬い声音で「首相、副首相、外務英連邦大臣、司法長官、内閣の皆が、君らのやっていることに懸念を示している」と告げた。 これに先立つ6月5日以来、『ガーディアン』紙はエドワード・スノーデンがもたらした最高機密書類を公開してきた。それら書類は、アメリカ・国家安全保障局(NSA)がテロ対策の名目のもと、無数の通話やEメールを監視してきたこと、またNSAのイギリス側のカウンターパートである政府通信本部(GCHQ)が、ロンドンで開催されたG20サミットで他国の会話を盗聴していたことなどを暴露するものであった。 こういった類いの報道は、過去数年で『ガーディアン』紙のトレードマークとでも
保湿成分シアバターを配合したナチュラルコスメ「ママバター」から待望のメンズライン「パパバター」が登場。パッケージにはおしゃれで身だしなみにもこだわった故・藤巻幸夫氏のイラストをデザイン! シアバター3%配合の全身用スキンミスト。ひげ剃り後や洗顔後にシュッと一吹き。手軽に潤いを補給でき、肌の状態を整えてくれる。パパバター フェイス&ボディミスト(200ml)¥1,800(税別) / シアバター3%配合の全身用スキンミルク。ベタつかずさらっとした仕上がり。カサつきや肌荒れを防いでくれる。パパバター フェイス&ボディミルク(140g)¥1,800(税別) / シアバター3%配合のリップバーム。ベタつかずツヤ感を抑えた仕上がりで潤いを持続する。パパバター リップバーム(8g)¥1,200(税別)
46歳既婚女性です。結婚して20年の主人と海外に住んでいます。子供はおりませんが夫婦2人で仲よく暮らしています。1、2年に1度の割合で里帰りをするのですが、楽しみのひとつに、内緒の彼と楽しむことがあります。3週間ほどの滞在期間の、ほんのひと晩のことです。 彼とは知り合って7年ほどですが、お互いに家庭もあり(年下の彼ですが最近結婚しました)、それぞれの家庭のことなど詮索することもなく、会えたときは楽しく過ごしています。普段は年に1、2回の季節の挨拶メールを送るだけです。ただ近頃、ほかにも楽しい時間を過ごせる方がいるのではないか?と考えるようになりました。その彼と今以上の関係を願っているわけではありません。ただ、そのひと晩では物足りないと感じる自分がいるのです。もちろん、主人との生活をなくすつもりはありません。バレないように努力はしています。次の里帰りの際にはTinderを試してみたいと思って
イタリアの種馬の異名をもつアメリカの元ポルノ男優兼俳優のロッコ・シフレディ。1300本以上のポルノ映画に出演、現在はポルノ映画の監督を務める。テレビCMに出演するなど、世界でもっとも成功したポルノ男優と言われている。彼我の差は大きい。 先日、深夜に所用があって終電で横浜に行った。用事はすぐに終わり、呼び出した友人の仕事が終わるまで伊勢佐木町に新しく出来ていたドン・キホーテで暇つぶしをしていたら、私がいた化粧品売り場に同じような感じで暇をつぶしているキャバ嬢3人組がなだれこんできて、どうやらその日の営業中にやってきた一見のグループ客について話に花が咲いていたようで、彼女たちのうち最も髪の毛を派手にセットした背の高い1人が「あのAV男優系の人がでも一番マシだったよね」と言うのが聞こえた。色黒でマッチョ、目がギラギラして声が太い男性の姿がすぐに脳裏に浮かんで、私は少し愉快だった。 私はかつて伊勢
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