理想の自然派日本酒を求めて──木戸泉(きどいずみ)酒造と“ビオ”日本酒バー「twelv.」の試み【最終話】 東京からクルマで約1時間。東京湾アクアラインを渡った先に、その酒蔵はあった。自家培養・自然醸造という稀有な日本酒の醸造法を60年にわたって受け継ぐ「木戸泉酒造」。自然派日本酒バー「twelv.」と手を組み、理想の日本酒をつくる。今回はその最終話。 文・葉石かおり 写真・YAMAGUCHI KENICHI [JAMANDFIX]
ポルシェのオリバー・ブルーメCEOは、そういって3代目カイエン ターボを紹介した。 なるほど、新しいカイエンのスタイリングは、先にデビューしたパナメーラ同様、911との近似性を強く感じさせる。薄く仕上げられたフロントマスクに、特徴的な形状のヘッドライトをふたつ配置したデザインは、911により近づき、リアエンドの造形も本来であればSUVゆえにたっぷりとしたボリューム感があってもおかしくないのに、デザイン上の技巧によりすっきりと軽快なイメージにまとめている。 もっとも、そのメカニズムは従来モデルの正常進化版といって差し支えのない内容だ。V8ツインターボ・エンジンは4.8リッターから4.0リッターへとダウンサイジングしながら、最高出力は520psから550ps、最大トルクは520Nmから770Nmへと増強。結果として0-100km/h加速はこれまでの4.4秒から3.9秒へと0.5秒も速くなった(
これまではボディサイドに刻んだ水平で直線的なキャラクターラインがエクステリアの印象を大きく支配してきたが、新しいデザイン言語では、ボディサイドをショルダーからボトムまで、なだらかな曲面で覆ういっぽう、前輪の後方にエアアウトレットを思わせるデザイン上のアクセント(BMWはエア・ブレサーズと呼ぶ)を追加。ここを始点として、ボディ後方に向けて一直線に上昇していく一種の“くぼみ”を設けている点が特徴的だ。 また、フロントグリルの形状はモデルによって異なるものの、キドニー・グリルを低い位置に配置することで視覚的な重心を下げたほか、キドニー・グリルそのものをより大胆なデザインにすることで、その存在感を高めている。 BMWはこの新しいデザイン言語を、今年5月イタリア・コモ湖で開催された「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィッラ・デステ」で披露した「8シリーズ コンセプト」にはじめて採用、今回のフランクフルト・
US版『GQ』のクリエイティブ・ディレクター、ジム・ムーアがたった6秒でスーツをパッキングする方法を教える。
MOTOHARU SANO, Japan’s Rock Icon, Recollects His Struggles for The Power of Words in Music 1980年に「アンジェリーナ」でデビューして以来、音楽と言葉の交点で独自のたたかいを展開してきた佐野元春が、禅語にインスピレーションを受けたという新作アルバム『MANIJU』をリリースした。インディペンデントレーベル「DaisyMusic」を経営しつつ、作品とライヴ活動とによって言葉を音楽に、音楽を言葉に載せてロックし(=揺さぶり)つづけてきたヒーローを、編集長の鈴木正文がインタビューした。12歳のときの少年・佐野元春にまでさかのぼって、佐野元春が時代と自身と、そして言葉と音楽をひっくるめた「革新」の歩みについて語った。「ビート詩人」が噛みしめながら吐き出した一語一語を生かすために、全文Q&Aでお届けする。 "
ランドローバーは、なぜアメリカズカップというヨットレースに参戦するのか? その理由は、このプロジェクトに参加する顔ぶれを見れば想像できる。主宰するのはオリンピックで4度の金メダルを獲得して”サー”の称号を得た英国の英雄ベン・エインズリー。サポートするのはキャサリン妃。そう、これは英国を挙げての一大プロジェクトなのだ。 文・サトータケシ ランドローバー社は言わずと知れたプレミアムなSUVを得意とする自動車メーカーだ。プレミアムという言葉を軽々に使うのは気がひけるが、厳格な適用で知られるロイヤル・ワラント(英国王室御用達)を3つすべて授与されるランドローバーは、間違いなくプレミアム。3つとはすなわちエリザベス女王、その配偶者エディンバラ公フィリップ、ふたりの長男チャールズ皇太子の3人からお墨付きを得ているということ。自動車に限らず3つのワラントを与えられる企業はわずかに17社だけなのだ。そのラ
今回は「目のやり場に困る、セクシードレス」をテーマに、ランキングを作成。華やかなセレブ界において、レッドカーペットはまさに戦場。そこでの彼女たちの武器はもちろんドレスである。セレブ史に残ること間違いなしの、セクシードレスを鑑賞してみよう。 第1位 リアーナ 2014年6月2日、ニューヨークで開かれたファッション界のアカデミー賞と言われるCFDAファッション・アワード2014で「アイコン賞」を受賞したときのリアーナ。バストがスケスケなドレスで登場し、世界中の目を釘付けにした。ちなみに下半身はTバック。十分刺激的だけれどリアーナ自身はこれを後悔しているそうだ。「あのドレスの下には普通ブラジャーなんてつけない。もしつけたら自分の喉を掻き切っていたわ。でもその時、地味なTバックをはいちゃったことが人生で唯一の後悔よ」。次はぜひ、後悔のないように装ってほしい。 第2位 エミリー・ラタコウスキー SN
1978年にパリで誕生したセレクトショップ「エミスフェール」をご存知か? 「私は本当に”服好き”なんだなぁ」と改めて実感した演出家による文と、ファッション写真の第一人者の写真家によるヴィジュアルが織りなす大人のエッセイ。 文・河毛俊作 写真・操上和美 今年も残暑は厳しいようだけど、夏の終わりになると、秋冬はどんな服を着ようかなと考えるのが楽しい。結局、毎年同じスタイルに落ち着くのだが……。65歳になって改めて、「あぁ、私は本当に”服好き”なんだなぁ」と実感する。この歳になると様々な邪念が消えて純粋に自分の為だけに服を着ることができる。”お洒落”という最も他人の目を気にする行為を他人の目を気にせずに楽しめるようになると言ってもよい。”インスタ映え”しなくても一向に構わない。 正直に言って、私はこの数十年、稼ぎの多くをつぎ込んで大量の服を買ってきた。その厖大なストックを発掘し、埋もれていた服を
スーツの“掟破り”はリラックスがキーワードハッピーで独創的なファッションを提案し続けるポール・スミスのスタイルは、英国紳士らしいテーラードスーツだ 「私は、ほぼ毎日スーツで過ごします。なぜならポケットが豊富で便利だから。ペンやメモ帳、メガネ、写真を撮るためのiPhoneは、常にポケットに忍ばせていますね。私にとってスーツとは、とても便利なアイテムなのです」 ビジネスやフォーマルの印象が強いスーツだが、彼にとっては堅苦しいものではなく、あくまで快適に過ごすためのもの。また着こなしのルールがあるものだからこそ、洒脱な“掟破り”による個性の演出が可能なのだという 「2つボタンのナチュラルショルダー、毛芯仕立てのスリムなスーツは動きやすく、最適です。そしてヴィンテージのシャンブレーシャツを合わせ、靴やベルトにも長年愛用し美しく経年変化したものだけを選び、リラックスして着こなします。確かに伝統的なル
「ミー・ファースト」ファッションは、たんに自分勝手なファッションではない。男の基本服であるさまざまな「ワークウエア」の典型を、時代のトレンドを積極的に利用しつつ逆手にとって「個性化」するファッションである。基本にたいするリスペクトが、そこにはある。今季のトレンド・テイストやアイテムを注入した最先端の「ミー・ファースト」ワーキングスタイルを紹介しよう。 Photos: Yuhki Yamamoto Hair: Go Utsugi @ PARKS Styling: Yoshi Miyamasu @ signo Props: Tsubasa Make-up: KOUTA @ eight peace なぜか世の職業というものには、ステレオタイプなアイテムや着こなしが存在するものだ。それは一種の制服であり、身分やステータスの表示記号である。そのようなステレオタイプ(典型)に従属した記号、たとえば銀行
2014年に流行語大賞トップテンにも選ばれた「壁ドン」。そのシチュエーションがCMやドラマで起用されたり、関連イベントが開かれるなど、大きなブームとなった。壁ドンブームの火付け役は少女漫画だとされており、ネーミングはもちろん日本発祥のもの。では、壁ドンは、海外でも通用するのだろうか? 女性をドキドキさせることができるのか? この素朴な疑問を実際に行動に移して検証したのが、YouTubeチャンネル アジアンボスのケイ。動画では、アメリカの女性に限定して検証している。道行く女性に声をかけ、まずは壁ドンが何なのかを説明してから実際に彼女たちに実践。思わず吹き出してしまう人、苦笑いの人、無表情で困り顔を見せる人とリアクションはさまざま。しかし、意外にも多くの人が好感を抱いたようだ。好意を持っている男性に、これをされたらドキドキするし、嫌な気はしないというのが、彼女たちの総評。結果、ウェスタンカルチ
デザインとテクノロジーと多様な価値観の発展によって、かならずしも高価であるとはかぎらないラグジュアリーが出現している。デモクラティック・ラグジュアリーは、ラグジュアリーの概念を変えるひとつの革命なのである。 Democratic Luxury 特集:みんなのラグジュアリー ──塩むすびから街ばき乗馬ブーツまで 『GQ JAPAN』編集部が22の「デモ・ラグ」快楽を提示する。 Photos: Takeshi Hoshi @ estrellas Text: Ryoji Fukutome SEIKO PRESAGE プレステージライン ほうろうダイヤル SARD007 熟練の職人の手で製作される“ほうろう”ダイヤルを採用した稀少価値の高いモデル。その日の気温や湿度を考慮して、色むらなく焼成されたダイヤルは、100年経っても色褪せないという。段差が設けられたサブダイヤルを見ると、独特の美しい艶が良
米国版『GQ』が選出する、「ベスト・ニュー・メンズウェアデザイナー・イン・アメリカ 2017(以下、BNMDA)」の受賞者が決定。この「地球上で最高にクールなデザイナー」というテーマで選ばれた3組のデザイナーたちとGapとのコラボで生まれた、限定のカプセルコレクションは買い逃し厳禁! ▲11年目を迎える今年のBNMDAに選ばれたのは、この3組。左から、Kinfolkのジェイ・ペリー氏、amiのアレクサンドル・マテュッシ氏、そして、UNITED ARROWSの小木“Poggy”基史氏と鴨志田康人氏だ。それぞれニューヨーク、パリ、東京をベースに活躍する国際色豊かな面々である。 気鋭のファッションデザイナーと、大人気のカジュアルブランドがコラボレーション。つまりは高感度なデザイン性とデイリーなカジュアル感、そして手に入れやすいプライスが融合した、いいとこ取りのカプセルコレクションが今年も発売され
父親が遺した音源を幼少期から繰り返し聴き続けて歌唱力を鍛え、バークリー音楽大学の短期プログラムに参加して音楽スキルを習得。ストイックに男を磨いてきた。 才能の開花 伝説のアーティスト、尾崎豊を父に持ち、テレビの歌番組で名曲「ILOVE YOU」をカバーした際は「声が父親にそっくり」と話題を集めたが、2017年3月にリリースされた1st EP「LET FREEDOM RING」によってかれは、シンガーソングライターとしてのアイデンティを明確に示してみせた。“都会的なブルース・フィーリング”と称すべきギタープレイ、エレクトロ、ハウスミュージックなどにも通じるトラックメイク、そして、2010年代の社会に生きる人々をリリカルに描いた楽曲——。尾崎裕哉の音楽を構成するそれらのファクターにさらに磨きをかけたのが、2nd EP「SEIZE THE DAY」だ。 「Glory Days」(劇場版アニメ「交
デイトナはそもそも供給量が少ないうえに、当時から超人気モデルだったから常時品薄で、どこの時計屋にいつあるか、まったく見当がつかず、僕は知り合いのだれかれとなしに見かけたら声をかけてほしい、と頼んでいた。そのおかげで上司が、ミュンヘン一の大手時計店、「ヴェンペ」(WEMPE)に、白ダイアルと黒ダイアルのステンレス・ケースのデイトナが1本ずつあったよ、と連絡してくれたのだ。「どうする?」と。 僕は黒ダイアルのものを頼んだ。3つあるインダイアルはオフ・ホワイトで、タキメーターを刻印したベゼルは、そもそも僕がこの時計が欲しいとおもうきっかけになったポール・ニューマン・モデルが黒リングだったのにたいして、ステンレスだった。 15万円というのは免税価格だったので、さすがに当時の僕の、世間一般とあまり変わらない月給の額を上回りこそしなかったけれど、それでも半分以上には達していたような記憶がある。さして裕
一躍トレンドとなったミニマルなスニーカー。2017年秋冬の新作スニーカーを20足を厳選した。 Photos: Shinsuke Kojima Styling: Shingo Fukuyama
ユナイテッドアローズを牽引する栗野氏、鴨志田氏、小木氏(頭文字が全員“K”)。“3K”の共通点とは? Photos: Ryosuke Maezawa @ sept Words: Toshiaki Ishii 栗野:ジャケット(スーツ価格)¥170,000〈CARUSO〉 鴨志田:スーツ ¥120,000〈SOVEREIGN〉、ポロシャツ ¥29,000〈salaR〉、ポケットチーフ ¥6,500〈NICKY〉 靴 ¥67,000〈STUBBS & WOOTTON〉 小木:スリーピーススーツ ¥90,000〈UNITED ARROWS & SONS/以上すべてユナイテッドアローズ 原宿本店 TEL 03-3479-8180〉 その他本人私物 Motofumi “Poggy” Kogi 小木 “POGGY” 基史(左) ユナイテッドアローズ&サンズディレクター 2006年に「Liquor,wo
知る人ぞ知る 現代美術家ダミアン・ハーストやピーター・ブレイクらとともに、ロンドンの「PAUL STOLPER GALLERY」に所属するアーティスト、ジョン・ドーヴ&モーリー・ホワイト(以下、ジョン&モーリー)。日本では知る人ぞ知る存在だが、かれらは1970年代のパンクムーブメントを形成した重要人物として知られている。 友人を通して知り合い意気投合したふたりは、1964年にアートユニットを結成。ジョンは絵と彫刻で、モーリーはテキスタイルデザイナーとして生計を立てていたが、1968年に版画のための技術だったシルクスクリーンを用いて、フルグラフィックのTシャツを作り始めた。それが伝説のブランド「WONDER WORKSHOP(ワンダー・ワークショップ)」である。ジョンは当時をこう振り返る。
男なら誰もがタグ・ホイヤーの時計に憧れたことがあるだろう。そのブランドの歴史と数々の名作に触れるチャンスが到来。開催期間は10月9日まで。世界を旅するエキシビションで、あらためてタグ・ホイヤーの魅力を感じよう。 ▲1962年に発表された「オウタヴィア」。高い人気を誇ったダッシュボードタイマーの名前を引き継いだクロノグラフモデル。耐衝撃性能、視認性に優れ、多くの飛行士、レーサーに愛された。 タグ・ホイヤーというブランドがなければ、「私たちと時間」の関係は、違うものになっていたかもしれない。このブランドは、時計業界において、それほどに大きな役割を担ってきた。 1860年に創業したタグ・ホイヤーは、常に技術の限界を追い求め、それを突破、革新的な時計を発表し続けてきた。世界初のダッシュボード・クロノグラフ「タイム・オブ・トリップ」、1/100秒を計測した世界初の機械式ストップウォッチ「マイクログラ
というのも、この行動にたいしてトランプ大統領が「国家に対する不敬」であると断罪、Twitterに立て続けに非難の投稿をおこない、「#StandForOurAnthem(国歌斉唱の時は起立を)」なるハッシュタグをつけて、騒ぎの火に油を注いだからだ。ツイートの例を引こう。 「不起立問題は人種差別問題には何の関係もない。我々の国家、国旗、国家の問題だ。NFLは敬意を示せ!」 「CNNはフェイクニュースだ。NFL選手の国旗・国歌・国家に対する不敬に関してジョン・ケリー首席補佐官が私と反対の立場を取っているなどと報じているが、真っ赤な嘘だ!」 「昨晩のNFLの試合で、ダラスのチーム全員がひざまずいたときに起きたブーイングは、私がこれまで聞いた中で最も大きいものだった。凄まじい怒りだった」 就任以来、国内の政治的、宗教的な分裂を深める言動を繰り返してきたトランプ大統領が、こんどは国民的スポーツであるN
2017年9月はじめに開催されたトロント国際映画祭に出席したリーアム・ニーソンは、報道陣に対して「みんな、俺はもう65歳なんだよ? そのうちに観客も“もういい加減にしろよ”という感じになるだろう」とコメント、年齢を理由にアクション映画は卒業したいと語った。 いまではすっかり闘う中年男性像がお馴染みになったニーソン。彼が本格的にアクション映画に出演するようになったのは2008年の映画『96時間』から。この映画でさらわれた娘を救うために命をかけてたたかう元CIA工作員を演じ、激しいアクションを披露した。とはいえ、このときすでにニーソンは59歳。若い頃アマチュアのボクサーだったとはいえ、アクション俳優としては十分すぎるくらい遅咲きだった。 それまではニーソンは『シンドラーのリスト』(1994年)や『レ・ミゼラブル』(1998年)などの作品に出演、演技派として鳴らしてきた。映画『ラブ・アクチュアリ
一躍トレンドとなったミニマルなスニーカー。2017年秋冬の新作スニーカーを20足を厳選した。 Photos: Shinsuke Kojima Styling: Shingo Fukuyama
ある世代より上の層にとっては、ちょっと甘酸っぱい記憶が蘇る、青春のクルマというイメージだろう。たとえ自分が乗っていなくても、友人が乗っていたとかスキー場の駐車場にたくさん停まっていたとか、ハイラックスの名を聞けばなんらかの記憶が喚起されるはずだ。 いまにして思えば、ピックアップトラックのハイラックスから派生したハイラックス サーフは、SUVスタイルの先がけだった。 いっぽう、ある世代より下の層には、ハイラックスという名は新鮮に響くはずだ。日本ではあまりなじみがないピックアップトラックは、フロントグリルにトヨタのエンブレムが備わっていなければ、どこの国のクルマか見当がつかないかもしれない。ハイラックスは、2004年を最後に日本での販売を終了しているのだ。 9月12日、お台場の“自動車テーマパーク”メガウェブにて、トヨタはハイラックスが13年振りに日本市場に復帰すると発表した。同時に、同社のラ
ぼくの“初恋”といえば幼稚園のときに好きになったシトロエンだろう。仏映画「ファントマ電光石火」(1965年)に登場したDSで、もともとコミックスが原作だっただけに翼が出て空を飛ぶ設定だった。ぼくにはそれがカッコよくて小さなプラモデルもねだって買ってもらった。のちにああいうかたちのクルマは実際に存在するけれど、空は飛ばないのだと知った。でも、かたちじたいが魅力的だったので、好感度が下がることはなかった。 なんでシトロエンDS(55年)が好きかというと、かたちがあまりにも変わっていたからだ。でもって、あんなかたちのクルマをつくる国ってどんなひとたちが住んでいるのだろうという興味につながった。 ぼくは長じるにいたって輸入車をどちらかというと主に取り上げる自動車誌の編集部に入った。“なんで輸入車が好きなの?”と訊かれて、“外の世界に開かれた窓のような存在だったから”と答えたものだ。 60年代も70
先日、ある時計のコレクターと会った。「時計をあげる」という。見たら、ジンのクロノグラフ、しかも24時間表示の貴重なモデルだった。飛び抜けて高価ではないが、愛好家なら惹かれる時計だ。 「こんなものをいただく理由がない」と答えたところ、時計コレクターは「いや、持っていきなさい」と言う。そのわりには、「本当は好きで手放したくない」だの、となんだか言葉の歯切れが悪い。理由をしつこく聞いたところ、「ワシはもう老眼で、文字盤がごちゃごちゃした時計は見られんのだ」と語った。「だから、若いあなたにもらってほしい」というわけだ。なるほど、彼のコレクションを見ると、秘蔵のアンティーククロノはあらかた姿を消し、代わりに”らしからぬ”3針時計が並んでいた。 そういえば別のコレクターもこう語っていた。 「もし1本だけ時計を手元に残すとなったら、僕はパネライを選ぶ。理由はとにかく時間が見やすいから。老眼になると永久カ
(ぼくらはわからないので)水着美女が答えます。 長嶺シャノン(写真左)、椿原愛(写真中)、堀みづき((写真右) A:車高が高いクルマと低いクルマ、両方かな。 愛:私、ゲレンデ(ヴァーゲン/メルセデス・ベンツGクラスの旧名)はめっちゃ好きです。 みづき:私も。 GQ:スーパーカーは? シャノン:派手すぎるのでは迎えに来てほしくない。恥ずかしいから。 みづき:でも、単純にその人に似合っていればいいと思います。 愛:エンジン音がうるさいのはイヤです。クルマが好きなんだなぁとは思うけど。 シャノン:私は大丈夫かな。車高が高いのと赤くて低いのと、両方持っていてほしい。 GQ:今日は電車で、というのは? シャノン:電車移動の人とは結婚を許してくれないと思う、ママが。 愛:大きいクルマに乗っている人って、かっこいいと思います。大きいクルマで車庫入れとか自分ができないことをやられると、あ、男子、と思える。
日本のポピュラーソング=歌謡曲が全盛だった1980年代、作詞家・売野雅勇は時代の気分を引っ張っていた。その気分に乗って青春を謳歌した作家・甘糟りり子が、バブルの「聖地」だったかつての東京・赤坂プリンスホテルの跡地で売野と会い、「歌謡曲の時代」のカロリーに想いを馳せる。売野アゲイン!
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