久々のブログ更新。まずは去年から粛々と準備してきた「HAKUHODO ART PROJECT」がこの2月、ついに始動しました! もっとも、特に社内で初めてこの話をすると「それって結局、近藤がアート好きだからやってるんでしょ?」と言われることも多いので(苦笑・たしかにアートは大好きですが、決してそれだけではないです)、このプロジェクトの概略と背景を書いてみたいと思います。長くなりましたが、読んで頂ければうれしいです。 まずはざっくりと、どんなプロジェクトかというと、 HAKUHODO ART PROJECTは、アートと企業マーケティングをつなぎ、広告を通じて文化をつくることを目的に社内の有志で始めたプロジェクトです。私たちは成熟していく日本には、芸術や文化の力が大切だと信じています。そのために従来の広告の形やメディアにとらわれず、新しい文化と市場の創出を通じ、経済と文化の持続的な発展に貢献し
広告を取り巻く環境の変化 BUAISO(以下、B):広告を取り巻く環境はどのように変化していますか? 嶋氏(以下、嶋):かつてコミュニケーションのツールは極端にいえばCMと新聞・雑誌などのマス広告しかなかった。今はミクシィなどのSNSサイト、ツイッターなどのソーシャルメディア、電車内のデジタルサイネージ(電子看板)などが登場。プランナーはこれら様々な武器を編集してキャンペーンを構築しなければなりません。つまり、クロスメディアな発想が要求されます。情報が溢れる今、「見るだけの広告」から「体験する広告」へ広告のコンテンツ化が進んでいると感じます。 また「このCMは500万人の人が週に3回見る」というふうに「リーチ(到達数)」と「フリークエンシー(頻度)」で広告を評価してきましたが、さらに「メッセージがどれくらい深くターゲットに刺さったか」という指標である「レリバンシー」も大事な要素になってきま
(ここから本文です) 2011年1月9日、東京大学本郷キャンパスで行われた「日本アンドロイドの会」におきまして、須田和博(博報堂 エンゲージメントクリエイティブ局)、堀宏史(博報堂 エンゲージメントプラニング局)、上路健介(博報堂DYメディアパートナーズ テクノロジー・ミライ・ワークス)の3名が、アンドロイドを活用したクリエイティブの可能性について、ディスカッション形式で講演いたしました。会場には、立ち見の方が出るほどの来場をいただき、3人の熱い議論に注目が集まりました。ディスカッションは、いくつかのキーワードをもとに進行しました。 「オモロか 実用か」 オモロと実用を、分けて考えることはできない。オモロがなければ実用されないし、実用された時にオモロ体験を提供するのが大事。 「人体2.0」 たまにアンドロイド端末の電池が切れると、圧倒的な無力感を感じる。アンドロイドは、ポケットに入るパワー
印刷する 2010年ヒット商品・話題商品のマーケティング戦略 2011年への消費キーワードは、「利己的スマート」電通 電通総研 インサイト・センター ヒューマン・インサイト部長 四元正弘氏 2010/12/22 電通総研が、「消費者が選ぶ話題注目商品ランキング」を発表。約130の候補商品やサービスに関してアンケートから求めた「認知度」「関心度」「話題度」に、今年はブログ実態調査「電通バズリサーチ」から求めた「くちコミ活性度」を合計。これによりランキングの様相が変わり、「くちコミ活性度」を足す前の1位は「食べるラー油」、足した後の1位は「スマートフォン」となった。2010年のヒット商品の傾向や今後の消費潮流について、電通総研インサイト・センター ヒューマン・インサイト部長の四元正弘氏に聞いた。 くちコミを誘発した「創意工夫の余地」と「参加性」 ──調査に「くちコミ活性度」を追加した理由は。
コントロールしようとせず、自ら出向く姿勢 消費者間をつなぐソーシャルメディアの普及がもたらすものは、一方通行の押し付けと揶揄(やゆ)されてきたマスマーケティングに対し、消費者との対話や消費者の発言への傾聴、それらから発生する商品開発・サービス改善などだ、と言われている。これらを指して、「B to CからB with C(消費者と共に)」というニュアンスの言葉がとりわけソーシャルメディアマーケター付近で語られることも多い。 しかし私の場合はこれを、「B to Cから、B into Cへ」と言ってみたい。そのほうが、従来のマーケティングとの立ち位置がいかに違うか、が明らかにしやすいからだ。 「B with C」という言葉のニュアンスには、これまでのマスマーケティングでは消費者が置き去りにされているのではないか、一方的に押し付けているのではないかという反省が含まれている。しかし、消費者の声を聴く
宣伝会議さんに掲載していただいた同投稿ですが別バージョンをベムに載せようと思います。 7つの予測は、 ・コネクテッドTVの定義と認識 ~放送枠とどう組み合わせるのか~ ・メタバースでのブランド体験実験急進 ・広告ビジネスへのAI本格利用元年に ・企業のデータ保有リスク顕在化 ・SNS分析からインサイト発見とコミュニケーション設計するスタイル確立 ・宣伝部のDX実践始まる ・エージェンシーのD2Cブランドスタートアップへの出資 でした。 コネクテッドTVに関しては、大型のTV画面にどんどんネット結線によるコンテンツ視聴が増えてくるのですが、やはり広告主が安心してCMを出せるコンテンツでのTV画面視聴を基本に考えるべきではないかと思います。 ネットにはUGC(なんかもう古いワードに聞こえますね)からテレビ局制作よりはるかにクオリティの高いNetflixやAmazon Primeなどまで幅広いコ
表現やメディアプランの前に必要なもの 業界志望の学生や若い広告マンに会うと、「コミュニケーション・デザイナー」、「コミュニケーション・プランナー」になりたい、という話を聞くことが少なくない。「ところでそれはどういう仕事だと思う?」と尋ねると、「これまでの広告はマスメディアを使ったものが主流。CMプランナーとかコピーライターとかではなくもっとメディアにとらわれない企画をしたいから」という回答が返ってくる。なるほど。「コミュニケーション・プランナー(デザイナー)」=横断的にメディアを使うクリエーターという認識があるのか。新しい、カッコイイ職種が生まれたということは、広告業界自体の「マーケティング」には非常に役立つ。優秀な若者を引きつけるのに役立つのであれば。さて、僕自身も「コミュニケーションプランナー」を名乗っている。その理由は、「旬だから」。しかし実際は「コミュニケーションプランナー」である
印刷する マーケティング・キーワード 「マーケティング3.0」アサツー・ディ ケイ ダイレクトコミュニケーションユニット 第1ダイレクトビジネスデザイン局 小林 弘治 2010/11/10 「マーケティング3.0」とは、インドネシアのコンサルティング会社「マーク・プラス」のヘルマワン・カルタジャヤとイワン・セティアワンが、世界的なマーケティングの大家であるフィリップ・コトラーとともに作り上げた次世代のマーケティングに関するコンセプトだ。 産業革命後に生み出された製品中心のマーケティング1.0、情報化時代の賢い消費者を満足させ、消費者とつながることを目指すマーケティング2.0に続き、現在、世界的に起きている消費者の価値観の変化に呼応した企業の新しい動きとしてマーケティング3.0を定義している。その特徴は、マーケティング2.0と同様に消費者志向ではあるが、より大きなビジョンやミッションを持ち、
印刷する クチコミ・検索行動とマスメディアの役割 「マーケティング3.0」時代におけるマスメディア広告とクチコミの関係を探る早稲田大学商学学術院長兼商学部長 教授 恩藏直人氏 2010/09/16 マーケティング環境の激変、ツイッターやブログなどソーシャルメディアの浸透によって、「クチコミ」への注目が高まり、クチコミや検索といった行動を促進するためのメディア戦略がますます重要になっている。こうしたなか、朝日新聞社では日本マーケティング協会(JMA)、早稲田大学などとともにマスメディアとクチコミに関する研究活動を実施。早稲田大学商学学術院長兼商学部長で早稲田大学マーケティング・コミュニケーション研究所長を務める恩藏直人教授に、研究の背景とねらい、グループインタビューやウェブ調査の分析結果を聞いた。 なぜ今、クチコミ行動に注目したのか。研究の背景となる問題意識の出発点は、マーケティング環境が激
マーケティングの神様、フィリップ・コトラー氏が「マーケティング3.0」という新しいマーケティングの概念を提唱し、マーケッターや広告関係者、ソーシャルメディア関係者の間でトレンド・キーワードのようになっている。 しかしながら、ややコンセプトが一人歩きしているようで、実態を理解しにくいというご意見をよく耳にする。また、従来のマーケティング理論と比較して理想論的な響きもあるため、厳しい現実社会に適用できるのだろうかと疑念をもたれている方も多いことだろう。 コトラー氏が熱く説く「マーケティング3.0」の本質はどこにあるのだろうか。そして、それは従来のマーケティングの考え方に対して、どのような位置づけになるのだろうか。マーケティング理論をほとんどご存知ない方でも理解しやすいよう、シンプルな比喩を用いて、客観的な考察を試みたい。 なお、ストーリーの前に「マーケティング」の定義を共有しておきたい。詳しく
印刷する マーケティング・キーワード 「マーケティングROI」アサツー ディ・ケイ ダイレクトコミュニケーションユニット 第1ダイレクトビジネスデザイン局 小林 弘治 2009/12/03 マーケティングROIとは、近年注目されている経営指標のひとつで、マーケティング活動の投資収益率(Return On Investment)のこと。分母にマーケティングコストを置き、分子にはそのマーケティング活動によって得られた粗利額(売上額ではない)からさらにマーケティングコスト分を引いた正味の収益額をおき、計算結果がプラスであれば、もうけが出ているということになる。 粗利 ― マーケティングコスト マーケティングROI = ――――――――――――――――― = ○% マーケティングコスト 計算式は単純だが、厳密に計算することはそれほど容易ではない。マーケティングコストには広告費のほかにもキャン
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