税収弾性値というのは、 GDPの増加率(経済成長率)に対して、 税収の増加率がどれだけの割合で上回ったかを示す指標です。 税収弾性値 = 税収の増加率 / GDPの増加率 具体的には― GDP 500兆円 → 550兆円 年10パーセントの名目GDP成長 税収 50兆円 → 60兆円 年20パーセントの税収増加率 こういった年度があった場合には― 税収弾性値 = 20% / 10 % = 2 となります。 「財務省」によれば税収弾性値は「1.1」とされています。 つまり、 名目1%の経済成長につき、 税収は1.1%の増収となるという計算のもとで様々な財政・金融政策を決定しています。 この税収弾性値1.1というのは、あまりに弱々しい見通しだと想います。 民間シンクタンクの中において2以下の税収弾性値を提示しているところなど皆無。 「税収弾性値1.1」というのは、 経済成長しても税収はそ