ずいぶん久しぶりの更新になります。今後は新たに加入したスタッフも含め、花伝社のあれこれを(できるかぎり)こまめに伝えていきたいと思いますので、改めてお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。 さて、10月新刊として『ロスジェネ心理学――生きづらいこの時代をひも解く』という本を刊行する運びとなりました。著者は1975年生まれの精神科医、熊代亨(くましろ とおる)先生。「はてな」ではかなりのページビューを誇るブログ「シロクマの屑籠」を書かれている方です。 タイトルからおわかりのとおり、本書はいわゆるロストジェネレーション――1970〜80年代前半に生まれた団塊ジュニア〜就職氷河期世代――を取り巻く社会背景や心理傾向を取り扱っています。しかし、2009年あたりに盛り上がりを見せた「ロスジェネ論壇」の論考とは完全に一線を画す内容であることは、著者の熊代先生も担当編集者の私も、ロスジェネ世代の一人