ブックマーク / honz.jp (9)

  • 『隆明だもの』父親は「戦後最大の思想家」 - HONZ

    全集は月報が面白い。月報とは、全集の各巻が刊行されるごとに差しはさまれる小冊子のこと。ようするに附録である。著者ゆかりの人物がエッセイでとっておきのエピソードを明かしていたり、著者の素顔について語られた座談会があったり、附録とはいえ内容は充実している。文学研究者のあいだでも、月報は作家の人となりを知ることができる貴重な資料とされる。講談社文芸文庫には月報だけを集めたラインナップもあるほどだ。 書は『吉隆明全集』(晶文社)の月報の連載をもとにしている。著者は吉家の長女で、漫画家・エッセイストのハルノ宵子。吉家は父・隆明、母・和子、長女・多子(さわこ:ハルノ宵子)、次女・真秀子(まほこ:吉ばなな)の4人家族で、書には、ばななとの姉妹対談もおさめられている。 吉隆明(1924年-2012年)といえば、戦後思想界の巨人として知られる。とくに団塊の世代には神のように崇める人が多い。そん

    『隆明だもの』父親は「戦後最大の思想家」 - HONZ
    gryphon
    gryphon 2024/01/18
    吉本隆明という「共同幻想」 呉智英 著 https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480433923/
  • 『なぜヴィーガンか?』 シンプルな論理とそれが人びとに与えた影響 - HONZ

    読むたびに思う。ピーター・シンガーの論理はシンプルで、それゆえに強力だ。シンガーの論理に異を唱えようとすると、その反論のほうが小手先の屁理屈のように聞こえてしまう場合も少なくない。そして、シンガーの論理は強力であると同時に、そこから帰結する内容が厳しくもある。シンガーの論理を反駁できないならば、またそれを頭で理解したならば、わたしたちは自らの生き方を変えなければならないはずである。 書は、哲学者ピーター・シンガーの肉に関する論考を集めたものである。シンガーは、「動物解放論」の代表的論者であり、1970年頃から菜主義を実践している。そして、後で紹介するように、その論理によって多くの人たちの生き方を実際に変えてきた人物でもある。 そのタイトルどおり、書はなぜ肉を控えるべきかを説いている。シンガーによれば、そのおもな理由は3つある。すなわち、(1) 動物への配慮、(2) 気候変動の問題

    『なぜヴィーガンか?』 シンプルな論理とそれが人びとに与えた影響 - HONZ
    gryphon
    gryphon 2023/08/04
    結局珍しい話でなく「お肉美味しいけど、それで獣や魚殺して食べるの抵抗あるなー」ってのは人間のかなり素朴な感情なのだろう。供養も祭儀も家畜への感謝も聖職者の禁欲も、そして屠畜者蔑視もそれらと表裏一体。
  • え?日本語ってこんなに前のめりな言葉やったんか! 『会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか』 - HONZ

    え?日語ってこんなに前のめりな言葉やったんか! 『会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか』 言語がどのように生まれたかに興味を持つ人は多いのではないか。なによりも人間を人間たらしめている大きな理由のひとつは言語なのだから、当然のことだろう。すこし前に書評を書いた『言語はこうして生まれる:「即興する脳」とジェスチャーゲーム』は、そのあたりを論じたである。 周囲の人に何かを伝えるために言語が生まれた。最初から単語、ましてや文法があった訳ではない。まずはジェスチャーゲームのようなものから言語の体系が生まれてきたのではないかというのが、『言語はこうして生まれる』の内容だ。すべての言語に共通する「普遍文法」を理解する能力が遺伝的に備わっているという、あのチョムスキーの「生成文法」理論に真っ向から刃向かう考えで、たいそう面白かった。 言語の「自然発生」を考えれば、この説の方が正しそうで

    え?日本語ってこんなに前のめりな言葉やったんか! 『会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか』 - HONZ
    gryphon
    gryphon 2023/05/28
    例えば複雑な作業も「みんなこの作業を一緒に30年やってるから、阿吽の呼吸で!という理由で、そうでない単純作業より早いとかもありましょう?
  • 『政治学者、PTA会長になる』これぞ街場の民主主義!政治学者が世間の現実と向き合った1000日の記録 - HONZ

    「その悩み、○○学ではすでに解決しています」みたいなタイトルのを見かけることがある。あなたが日々の仕事で直面する悩みや課題は、すでに最新の学説や理論で解決済みですよ、というわけだ。 だが当にそうだろうか。最新の学説や理論を応用すれば、世の中の問題はたちどころに解決するものだろうか。 著者は政治学を専門とする大学教授である。「話すも涙、聞くも大笑いの人生の諸々の事情」があって、47歳にして人の親となった。小学校のママ友やパパ友のほとんどは干支一回り以上年下だ。そんなママ友からある日「相談があります」と呼び出され、いきなりこんなお願いをされた。 「来年、PTA会長になってくれませんか?」 まさに青天の霹靂だ。驚いた著者は必死に出来ない理由を並べ立てる。「フルタイム・ワーカー」だから無理!「理屈っぽくて、短気で、いたずらにデカいジジイ」だから無理!ところがママ友は決してあきらめず、最後は情に

    『政治学者、PTA会長になる』これぞ街場の民主主義!政治学者が世間の現実と向き合った1000日の記録 - HONZ
    gryphon
    gryphon 2022/05/24
    政治に深くかかわってる人(政令都市の市長選に出たんだから)が「町内会」と格闘した話が以前本にもなったね https://kamiyakenkyujo.hatenablog.com/entry/20130729/1375058753 https://kamiyakenkyujo.hatenablog.com/entry/20141015/1413298801
  • 『ジハーディストのベールをかぶった私』IS幹部にプロポーズされた女性ジャーナリストの話 - HONZ

    たとえるなら、巨大掲示板サイトに「IS幹部だけど、何か質問ある?」といった書き込みがされていたとする。それが物かどうかは分からない。だが仮にそれがネタであったとしても一体どのようなリアクションを返してくるのか、試したくなっても無理はない。それがジャーナリストなら尚更のことだろう。 書の著者アンナ・エレル(仮名)も、初めはそんな軽い気持ちに過ぎなかったのだ。IS(「イスラム国」)関連の取材を進めている最中に、何気なくシェアした一人のジハード戦士のネット動画。程なくして当人と目される人物から、立て続けに3通のメッセージが届く。 こんにちは。俺のビデオ見てくれたんだね。これ、世界中の人が見てくれてて、驚いているんだ!君、イスラム教徒だよね? ムジャ・ヒディン(ジハードを遂行する者)ってどう思う? シリアに来ない? ジャーナリストであった彼女にとって、それが情報を得るためのチャンスにしか見えな

    『ジハーディストのベールをかぶった私』IS幹部にプロポーズされた女性ジャーナリストの話 - HONZ
    gryphon
    gryphon 2015/05/21
    ネット上で「ジハードに共感する若いムスリム女性」になりすましたらISIS幹部が釣れたと。そして彼の恥かしいネタが溜まっていくと(笑)。最後、彼女はトルコでその幹部の隠し撮りをもくろむが…映画になるなこれ。
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    gryphon
    gryphon 2014/09/08
    HONZは20年ほど前のヒット漫画レビューを本格的に行うのだろうか。いいことだが、HONZ代表の https://twitter.com/gryphonjapan/status/467000298766995456 というご意見も省みなくていいのか(笑)
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    お金0.0 / ビットコインが★なくなりました』第9話 2018年09月28日 あなたは1000万円盗まれたらどうしますか? 役者を目指す若者「出野達也」は、思いつきで仮想通貨取引を始めた。 家族に300万円を借金して、全額投資。 瞬く間に増えるお金、豪遊に次ぐ豪遊─...

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    gryphon
    gryphon 2014/09/06
    昨年、震災復興支援の読みきり漫画として復活したのは皆さんご存知ですかね。単行本にもなっているので参考まで http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130227/p6
  • マンガ アーカイブ - HONZ

    1960年代の終わりから70年代にかけて、少女漫画という新しいジャンルが誕生した。女性の漫画家が一斉に登場して、自分たちの読みたい物…more

    マンガ アーカイブ - HONZ
    gryphon
    gryphon 2014/05/16
    ここにブクマしとくべきか(笑) 「そもそも知的な人間は漫画なんて読まないよ。海外企業のマネジメントなんて、漫画本の表紙すら見たことないだろうねぇ(成毛眞・HONZ代表)」http://president.jp/articles/-/9833?page=2
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    『美味しんぼ』における山岡士郎が残した功績を考える (其の二) 2018年09月30日 『この記事を書いたのは誰だーーー!!』 どうもみなさんこんにちは。苦し紛れで書いた『美味しんぼ』レビューがなぜか、マンガ新聞の週間レビューランキングに入っていて驚いています。 しかしながら「なら、...

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    gryphon
    gryphon 2014/05/16
    「そもそも知的な人間は漫画なんて読まないよ。海外企業のマネジメントなんて、漫画本の表紙すら見たことないだろうねぇ。」(成毛眞・HONZ代表)http://president.jp/articles/-/9833?page=2
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