広島臨時仮議事堂(ひろしまりんじかりぎじどう)は、かつて広島県広島市にあった仮設の国会議事堂。 日清戦争開始にともない臨時首都となった広島で帝国議会(第7回帝国議会)が開催されることになり[1]、その際に市中心部に建てられた。設計者は妻木頼黄、設計から竣工までほぼ20日間という突貫工事で作られた[2]。東京以外に唯一造られた国会議事堂である[3]。議会終了後議事堂は撤去され、現存していない。 沿革[編集] 1930年ごろの広島市地図。地図中央上に西練兵場と憲兵隊が、右上に広島駅、右下に宇品港がある。 1894年(明治27年)7月、日清戦争勃発。当時山陽鉄道は広島駅が西端であったこと、第5師団の拠点があったこと、宇品港(広島港)が事実上軍港として整備されていたことから、広島が臨戦地となり大本営が置かれた[4]。明治天皇、および政府高官も移ってきたことから事実上首都として機能し(日本の首都参照