急患船員を東京に緊急搬送=中国大使館が日本側に感謝 急患船員を東京に緊急搬送=中国大使館が日本側に感謝 【北京時事】新華社電によると、東京の中国大使館は2日、太平洋を航行していた中国の貨物船で9月30日、中国人乗組員が急病で治療が必要になり、日本の海上保安庁などの支援で東京の病院に搬送されたことを明らかにした。大使館は日本側に謝意を表明した。 貨物船から救助を求める緊急通報を受け、日本側は海保の巡視船や海上自衛隊の航空機、ヘリコプターを日本から東に約1900キロ離れた海域に派遣。東京の病院に入院した乗組員の容体は安定しているという。 9月7日に尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖で海保の巡視船と中国漁船が衝突した後、東シナ海では日中双方が監視を強化するなど、緊張が高まっている。一方で、冷え込んだ日中関係の改善を模索する動きもあり、新華社の報道はその流れを反映したものと言えそうだ。(2010/1