【冨岡史穂】宮崎駿監督の代表作「風の谷のナウシカ」で、主人公が操る小型飛行機「メーヴェ」を模した機体を実際に作って、飛んだ人がいる。メディアアーティストの八谷(はちや)和彦さん(47)。ネットで動画が公開され、再生回数は24万回を超えた。 両翼の長さはあわせて約10メートル。ジェットエンジンを格納した機体は長さ3メートル弱。尾翼はない。 テスト飛行は7月23日、千葉県野田市の河川敷で行った。車で運び、組み立てた。機体の上に腹ばいに乗った八谷さんが「操縦把」をつかんでエンジンのスロットルを開ける。足元の草がなびく。滑走路へ。