掛布雅之(写真)引退以降続く、阪神の生え抜き4番打者問題。成績が好調な今こそ、若手育成という抜本的解決が求められる 【写真は共同】 昨年末、阪神タイガースがメジャー帰りの福留孝介と西岡剛をダブル獲得したとき、阪神ファンの間では批判的な意見も少なくなかった。近年の阪神は生え抜きの若手選手がなかなか成長せず、大型補強によってチーム力を維持している状態が続いていたため、多くの虎党から「補強に頼らず、若手を育成しろ」という厳しい声が噴出したのだ。 当時、補強戦略の中枢を担っていた阪神の中村勝広GMは、こういった批判について「気にしないと言うとウソになるけど、これはもう、『結果』だから。途中経過は気にしない。秋にどんな結果が出るのか、それによって批判は当然受けなきゃいけないし、今は過程だからね」(産経ニュース、2012年12月30日付より)と、コメントしている。つまり、今季の阪神が好成績を残せば、フ