富士通と理化学研究所は10月5日、国産2号機となる量子コンピューターを開発したと発表した。量子コンピューターと従来型コンピューターを組み合わせた計算を実行できるサービスも同日開始した。 富士通と理研が共同開発した国産の量子コンピューター2号機の前で握手する理研の中村泰信・量子コンピュータ研究センター長(右)と富士通の佐藤信太郎・量子研究所長=5日、埼玉県和光市の理研(飯田英男撮影) 3月に稼働した国産初号機をベースに開発し、性能の目安となる量子ビット数は64と、初号機と同等だ。初号機が主に大学や公的研究機関による研究利用向けであるのに対し、2号機は実用的なアプリケーションの開発を目指す。初の企業向け国産実機という位置づけだという。 富士通の佐藤信太郎・量子研究所長は「理研が培った技術を社会に実装する第一歩が刻まれた」と話した。 富士通はこれまでに、スーパーコンピュータ「富岳」の開発で蓄積し