米主要メディアがバイデン候補者の勝利をこぞって報じたことで、峠を越えた米大統領選挙。韓国内では米朝関係の今後を見据え、韓国政府の積極的な役割を求める声が高まっている。 ●「戦略的忍耐」には戻らない韓国社会を見ていて興味深いのは、米韓関係の今後よりも米朝関係の今後を気にしているように見えることだ。 とはいえ、これはある意味当然だ。米国とは同盟関係にあるため大枠での米韓関係変化が無いということに加え、南北関係がいくら改善しても米朝の国交正常化が行われない限り、朝鮮半島に真の平和が訪れないことを市民が熟知しているからに他ならない。 この点、韓国の空気は概ね楽観的だ。順調にいけば来年1月に発足するバイデン政権が取る北朝鮮政策について、同じ民主党のオバマ政権(09年1月〜17年1月)が基調とした「戦略的忍耐(北朝鮮が核開発やミサイル開発を止めるまで、米国は北朝鮮を無視し圧迫をかけ続けるというもの)」