このように辛辣な意見を口にしていましたが、 3部作が完成したあとはかなり穏当な意見になったはずなんですね。 ANIMAXの特番で放送され、後日ガンダムA2006年4月号誌上で未公開部分を含めて収録された、 富野と福井氏、そしてGacktのスペシャル鼎談では次のように語っています。 「カミーユ・ビダンという主人公についても気になったんですよね。TV版では、彼は最終的に追い詰められて崩壊していくわけですが、映画版では、物事を大きく受け止めて、狂わずに済む方向に流れていくじゃないですか。普通、物語の人物は、ある位置からスタートしたら上に行くか下に行くかになると思うんですけど、カミーユの場合、平行線のまま、上にも下にも行かずに終わっちゃうじゃないか、という気がしたんです。そうすると"3部作"の主人公として、三本を追いかけて見ることに価値があるんだろうか、と危惧したんです。……ところが、終わりよけれ