在日2世が握っていた北朝鮮の砂利利権は消滅…そして急成長した“労組コス”の圧力団体は北との関係を隠す気もない。生コン業界のドン=武健一の再逮捕で、パンドラの箱は開くのか。 「核開発の現場では日本の重機や機器があらゆる所で使われている」 核関連施設の元職員だったと明かす脱北者は、そう証言した。核開発現場に限らず、北朝鮮には日本製のクレーン車など重機が大量に稼働している。多くは90年代初めに我が国から持ち込まれたものだ。 「川砂利の話は金正日書記から直接打診され、砂利の輸出に伴い、日本側からは積み出しに必要なパワーショベルやトラックを輸出…」(宝島社刊『北朝鮮利権の真相』88頁) ▽IRBM設置で使われた日本製クレーン車’17年(KCNA) ゼネコン各社に出回ったメモには、砂利輸入に関する詳細な条件の記載があった。その中でも目を惹くのは、聞き慣れない商社が日本国内での独占販売権を握っていること