スマートフォンの普及が始まり、大きく変わることは何だろうか? 筆者はその一つに、位置情報を使ったサービスの普及があると思う。こう確信したのは、『フォースクエア 位置情報の威力』という本を編集し、位置情報の可能性を実感したからでもある。 実際、スマートフォンにはGPS(全地球測位システム)機能が標準搭載されており、このGPSから得られた位置情報を使ったアプリやサービスが、スマートフォンの普及とともに増えつつある。たとえば、位置情報共有サービスで先行する米フォースクエアは2009年3月にサービスを発表、3年間で2000万ユーザーを獲得した。 世界最大のソーシャルネットワークであるフェイスブックにも2010年8月から位置情報の共有機能「places」(日本版ではスポット)が加わっている。米フェイスブックは2011年末にGowallaという位置情報共有サービスを提供していた企業を買収し、この事業に