荒川智則、彼らのインターネット上での役割は終わった。 コミュニケーション力が低く、「名刺」や「時候の挨拶」「家柄」「スポーツ新聞」といった旧時代のコミュニケーションプロトコルに頼らないとコミュニケーションができない日本人の間にインターネットを普及させるために、彼らは何かしがの役には立ったのだろう。 彼らは率直に話し、お互いのプロフィールについては聞かなかった。よく冗談をいい、話のほとんどが冗談であっても、困っている仲間に金や食料を差し出したり、自分のベッドを分け与えたりした。非常にインターネット的だ。 選挙の人気取りで大臣がよくわからず決め、大学教授が道楽で計画を立てて半官半民企業が方眼紙エクセルで設計する日本のインフォメーション・テクノロジーのなかで、彼らは底辺のIT土方やコンテンツ土方を生業にしていたようだ。少ない給料から接続費を払い、せっせとコンテンツをダウンロードしたり、ニッチなコ
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