国土交通省と国土地理院は22日、東日本大震災に伴う地殻変動により、岩手県の沿岸部では海抜0メートル以下の面積が震災前の約1・8倍の0・6平方キロとなったと発表した。降雨により浸水や冠水が起きやすい状態になっており、国交省は注意を呼びかけている。 過去30年間に観測された最高潮位(海抜約1・2メートル)以下の面積は8・1平方キロで約2・3倍、干満の潮位差が大きくなる「大潮」の満潮位(同約0・7メートル)以下の面積も3・5平方キロで約3・2倍とそれぞれ増加している。 これまでの調査では、宮城県の沿岸部で海抜0メートル以下の面積が震災前の約3・4倍に増加したことが判明している。