日銀は二十一日の金融政策決定会合で、これまでの大規模な金融緩和の枠組みを修正することを決めた。これまでは銀行から国債を買い入れて市場に流し込むお金の量を重視してきたが、今後はこれに加えて長期金利も重要な目標とする。国債の大量買い入れを金融政策の柱にしてきた日銀だが、物価上昇と経済成長の好循環は達成できず政策の枠組み変更を迫られた格好だ。 具体的には長期金利(十年物国債)は現状ではマイナスだが、「0%程度」となるよう誘導する。一方、民間銀行が日銀に預けるお金の一部に年マイナス0・1%の金利を適用するマイナス金利政策は維持する。長期金利が低すぎるため、年金や生命保険の運用が困難になるなど、副作用が出ていたことに配慮した。 日銀は二〇一三年春から三年半にわたり大規模な国債買い入れを続けてきたが、物価は狙い通り上がらず、さらに国債買い入れを拡大すれば国債が市場から払底する懸念が強まっていた。追加緩
<日銀金融政策>東北の地銀 金利に軸足評価 日銀が長短金利を目標とする新たな金融政策の枠組みを導入する一方、マイナス金利の深掘りを見送った21日、収益のさらなる悪化を懸念していた東北の地方銀行は一様に胸をなで下ろした。ただ、日銀は追加緩和の手段としてマイナス金利の拡大を挙げており、今後の緩和策を警戒する声も上がった。 従来の金融緩和では長期の金利が下がり過ぎる副作用があった。新たな枠組みでは10年物国債利回りを0%程度に誘導することを決めている。七十七銀行の氏家照彦頭取は「副作用に留意した判断であり、政策実現への決意を示した」と評価する談話を出した。 その上で「(現時点で)金融政策はフル稼働の状態にある。財政の質的転換や構造改革、規制緩和を含めたハイブリッドな政策が求められる」と抜本的な対応を求めた。 東邦銀行も「政策発表後に各行の株価が上昇したのは市場が歓迎した結果。量から金利に軸
無謀な実験は失敗に終わったということだ。 日銀が、黒田東彦総裁のもとで進めてきた大規模金融緩和策の「総括的な検証」を行い、併せて「新しい枠組み」を発表した。アベノミクス第一の矢として注目を集めた「量的・質的金融緩和」が始まり約3年半になるが、こうした検証や枠組みの変更が必要になったこと自体、行き詰まりを如実に示している。 日銀自身は、誤りを認めようとしない。黒田総裁は、政策の限界が枠組みの変更をもたらしたとの見方を、記者会見で強く否定した。 幻の「2年で2%」 それどころか日銀は、「この間に、わが国の経済・物価は大きく好転し、物価が持続的に下落するという意味でのデフレではなくなった」と自賛してみせた。 肝心の年2%の物価上昇目標は達成していないが、日銀の政策に問題があったからではなく、原油価格の大幅下落、消費税の引き上げ、新興国経済の減速、さらに日本人の物価観の特殊性のせいだと分析した。
日本銀行が、長期金利を重視する新たな金融緩和の仕組みを打ち出した。 黒田東彦総裁は2013年春の就任後、「2年で物価を2%上昇させる」との目標を掲げ、「異次元の金融緩和」に踏み切った。 しかし、3年半が経過した今も目標を実現できていない。国債大量購入の限界や、マイナス金利政策の副作用も指摘されていた。 そうした局面で日銀が決めた新方針には、当初狙った短期決戦から長期戦へ、金融政策の 舵 ( かじ ) を切る狙いがあろう。妥当な判断だ。 柱は、長期金利を0%程度に誘導できるように国債を買い入れ、金利を操作する手法である。 マイナス金利によって下がり過ぎた超長期金利を引き上げる。 金利低下による金融機関の収益悪化や、年金や保険の運用難に配慮したとみられる。 年80兆円の国債買い入れは維持しつつ、満期までの期間にこだわらず幅広い国債を買う。購入手法を柔軟化しながら、軸足を量から金利へ移すことで、
【にっぽん再構築・インフラが危ない まとめ読み】高速道路、橋、下水道、市庁舎、港湾…高度成長期のツケが今ごろ回ってきた 高度経済成長前後の昭和30〜50年に造られた道路約12万2500キロ、「区分IV(最も危険な)」の橋250カ所、下水道、港湾…。日本の産業発展の土台となってきた社会資本が大量に更新期を迎えています。道路では、平成24年に起きた天井のコンクリート板落下で9人が死亡した笹子トンネル事故も記憶に新しく、下水道の破損による道路陥没に至っては日常茶飯事です。十分な耐震性を持たない地方自治体の庁舎を使い続けたばかりに、行政機能不全で住民対応の遅れにつながる事態も招いています。 一方でバブル経済期の豪奢なハコモノ乱立の記憶は消えず、高齢化時代を迎えた日本では公共投資の負担は成長の足かせにもなりかねない状況です。現場では、人命とコストをてんびんにかけざるをえないジレンマに陥っています。「
東日本大震災から約5年半となった9月10日、日本オリンピック委員会(JOC)の震災復興支援事業「オリンピックデー・フェスタ」に、筆者は競泳の元五輪代表(1996年アトランタ五輪に出場)として参加した。 同事業は多くのアスリートがスポーツを通じ、被災地域を支援したいという思いから生まれたもの。通算95回目を数え、これまで延べ493人の選手・元選手が1万6945人の被災地の方々と触れ合ってきた。 海に面した福島県相馬市では津波によって458人が命を落とし、被災者が現在も約1000戸の仮設住宅で暮らしている。まだ完全復興にはほど遠い状況ながら、日本サッカー協会(JFA)と国際サッカー連盟(FIFA)の支援によって天然芝グラウンドの整備された相馬光陽サッカー場は復興のシンボルとして街に活気を与えている。今回は、サッカー以外のイベントとしてオリンピックデー・フェスタが初めて開催され、多くの住民が集ま
拡大する 林立する漆の木の中で作業する長島まどかさん。「漆かきは深さや角度、力加減が難しい。木によって全く違うんです」=岩手県二戸市、迫和義撮影 岩手県二戸市で、埼玉県出身の長島まどかさん(28)が漆産業の若い担い手として修業を続けている。同市の浄法寺地区は国産漆の約6割を生産。県外から募った地域おこし協力隊のひとりだ。 同協力隊は、3年の任期中、漆かき技術の習得を応援。その後、職人として自立し、定住する場合は各種の支援をする制度だ。長島さんは広島県熊野町から5月末に同市に移り住んできた。 8月下旬、同市野々上野境の林の中に、漆かきをする長島さんの姿があった。「日本の文化財の修復などで使う漆は、やはり国産が良いと思うんです。中国産には負けない優れた質がある。早く安定して漆が採取できるようになりたい」と話す。漆に肌がかぶれ、蚊に悩まされた夏を終え、冬季は漆塗りの研修に入る。 監督を務める同市
◎ プロマネ失敗学 あなたを成功に導く14事例の教訓 著者は、永らくNTTで活躍された拜原正人さん。 日経ITプロフェッショナルという雑誌への 「プロマネ失敗学」という2年間の連載記事を書籍化したもの。 著者は危機支援と呼んでいるが、 システム開発/導入などで暗礁に乗り上げそうなプロジェクトへの 自身でのサポートした14プロジェクトを事例にした説明が主体なので、 PMの教科書的な解説ではなく、 実践的な問題点の指摘、解決方法、 もっと早い時期での改善方法などが述べられている。 PM,PMを目指している人などには、 非常に素晴らしい手引書になると思う。 IT業界で言われている経験則のような話は、 開発者側だけでなく、依頼者側にも役立つのでは? 例えば、2−4−3という要求事項の大きさの変化。 始めは2程度の大きさだったお客の要求が、 段々大きくなり、倍の4になる。 でも開発者側は対応できない
親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。 iPS細胞を発見しノーベル賞を受賞された山中伸弥氏。山中氏 の対談記事を読むと、一見、順風満帆な人生に見える人物も、そ れぞれに苦悩と戦い、うつ状態になりながらも、自分自身に意識 を向け、乗り越えて来られたのだと思います。 以下、対談記事からの語録です。 ———————————————————- 「挫折や失敗をするからこそ、新たな道が見えてきます」 「失敗は恥ずかしくない」 「悪いことの後には、必ず良いことが待っている」 「どんどん挑戦し、たくさん失敗しよう」 研究では仮説が外れる場合がよくあります。しかし、失敗したか らこそ「なぜ」という疑問が生まれ、その原因を探って再チャレ ンジすることで、新しい扉が開かれてきました。 こうした体験を通じて得たことは、挫折や失敗こそ、新たな変化 へのチャンスだということ。失敗は決して恥ずかしいこ
前篇では、黒田総裁になってからの日銀では、予想物価上昇はゼロ金利下の金融政策の効果の起点となっていると考えられる、としました。物価が上昇するという予想が正しければ実際に物価も比較的速やかに上昇するはずです。物価上昇目標の期間を独自に2年程度と設定したのも、それによって予想実質金利低下し、その後の投資など総需要への波及速度を考えてのことでしょう。 しかし、既にその任期が残り約一年半になった今、仮に今日から物価が2%上昇を始めたとしても、それが続くという予想が定着してから彼らの任期内に十分な投資が起こるようになるかは、ほとんど微妙なタイミングです。予想物価上昇を観測するのは難しいですが、財務省発表の予想物価の指標、ブレークイーブンフレを見ても、これから予想物価上昇が上がっていくとはとても考えにくい状況となっています。
雇用が回復したら皆が所得あるんやからカネを使い出すはずやわな。。。そしたら内需・消費が回復して本格的な景気回復・・・アレぇ?現実は???
まぁ、キショイ経済学者の投稿記事を呼んだけど、黒田ニチギン<ノ丶`Д´>ノ マンセーしてたね。信者さん達良かったね。でも、市場の反応は違ったね。でも、市場関係者が間違ってて教祖様は正しいんやろうな。。。で、途中でイチャモンつけて後出しジャンケンするんは無しな。
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