中国・北京市は1日、前日に続いて深刻な大気汚染に見舞われた。習近平(シーチンピン)国家主席はパリで始まった国連気候変動会議(COP21)で環境対策への「自信と決意」を宣言したが、足もとの惨状に庶民からは「COP21は北京で開くべきだった」と恨み節が出ている。 北京市中心部は1日、午前8時になっても薄暗いまま。乗用車はヘッドライトをつけ、マスク姿で出勤する人の姿が目立った。 大気1立方メートル当たりの微小粒子状物質PM2・5の濃度は、市内各地で中国の基準値の8倍の600マイクログラムを突破。北京第2実験小学校は自宅で自習してもよいと通知したところ、約3千人いる児童のうち約8割が登校しなかった。中国メディアによると、前日夕には南西部で945マイクログラムに達した所もあった。 COP21で議論される温室効… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会