国内の演奏家が保管していた2台のティンパニーが、今から100年以上前の明治時代に組織された、日本初の本格的なオーケストラで使われていた可能性が高いことがわかり、調査に当たった専門家は「西洋の音楽が日本に根づいていく過程を示す貴重な物的証拠だ」と指摘しています。 明治時代の音楽の歴史に詳しい東京芸術大学の元特任教授、瀧井敬子さんによりますと、この人物は東京音楽学校の教師として雇われていたドイツ人音楽家のアウグスト・ユンケルのことで、当時、日本で初めての本格的なオーケストラを組織しようと演奏の指導や楽団の指揮にあたっていたということです。 東京音楽学校の定期演奏会の記録からは、このティンパニーが贈られた明治37年の演奏からティンパニーが使われ始めたことがわかり、瀧井さんはこのティンパニーを使うことで管弦楽曲がより本格的に演奏できるようになったと見ています。 瀧井さんは「このティンパニーは日本で
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